一粒万倍日 (旧暦 弥生十三日)

 
 『1日外出録ハンチョウ 18』
  福本伸行・萩原天晴・上原求・新井和也/ヤンマガKC


 シンクロしているようで、でも収まりが悪いような。
 合っていないようで、でもハマっているような。
 そんな「寺田育郎」。

 寺→聖地、なので、寺田→セイント+タ。
 育郎→いくろう→くろう。
 セインタクロウ→サンタクロス。
 よし繋がった。

 というところで、『ハンチョウ』では超久々の不可思議系ネタ。

 そして、これまた超久々、大槻の汚さ身勝手さ腹黒さを描いてくれたエピソードでもあります。
 大槻が悪党であることを、しっかり思い出させてくれました。
「勝ち逃げは漢じゃない」なんてのは敗者だけが口にする、みっともない台詞。それこそ大槻の言葉を借りるなら「クズども」の台詞なんだよ。
 つまり大槻はクズであると、あのシーンは言っています。

 そんな外道大槻に、寺田さんが言った忠告あるいは警告……ジワる。つか、サイコロの目を読んでいた視線とともに、怖い。
 これ、時系列というか時事ネタ関連の矛盾さえ無ければですが、寺田さんが消えた後にカイジが墜ちてくれば完璧なのにな。

 しかしですよ。
 サンタさんの笑い声って「ホッホッホー」だったと思うのですよ。
「フォッフォッフォッ」ってのは、あれじゃね? 某有名なセミに似た宇宙人の声じゃね?
 そうか、寺田さんは宇宙人が化けてたのか。道理で怖いわけだ。(をぃ