先週の『夜ふかし』で。
街でスタッフに声をかけられたとき、「パチンコ全然出ない」とボヤいてて。
食事は、お米とキャベツを乱暴に一緒に炊いたのを炊飯器から直に箸で取り、モヤシを生のまま袋菓子みたく袋からつまんで頬張ってる。
そんな独り暮らしの婆様の部屋は散らかり放題。
スタジオは爆笑してたけど。
悲しくて涙が出そうになりました。
炊飯器は亡夫さんが買ってくれたものだそうで。
思うに。
お子さんが巣立って(おそらく)遠方で家庭を築く。夫婦水入らずに戻ったので、ご主人が「これからもよろしく」みたいな意味で買ったのではないかと。
なのにご主人に先立たれてしまい、料理する意味を失ってしまった。
それからは、毎日パチンコで時間を潰して、食事は手抜き料理で済ます。
手抜きでも野菜を欠かさないあたり、元々きちんと料理する人だったのは想像に難くない。
そんな人が散らかった部屋で手抜きの食事で済ますようになってしまっている。
これを面白いと笑ってる観覧客たちは、若いから何も感じないのかなぁ。
マツコさんはきっと、そのあたりに触れたと思うけど、例によって馬鹿なスタッフが編集したに違いない。
『夜ふかし』でインタビューに応えてる高齢者のかたがたって、背景を推察すると、かなりきついの多そうなんですよ。
そこに触れるとバラエティーにならないのかもしれませんが。
でも、あえて触れるのもアリなのではないかな。
例えば、一時期は常連のように出てらした「よっちゃん」(油性ペンで自分の眉毛とか睫毛とか描いてる人)の半生など、けっこうどん底になってて、びっくりしたものです。「人に騙されて家財すべて失った。家族の写真一枚すら残っていない」ってのがね。
ただ笑い飛ばすのが『夜ふかし』という考えもできますが。
でもなあ。
「笑えないジョークだ」(@黒鋼スパナ)