(旧暦 弥生二十九日)

 何と言うか。
 初めて触れる漫画を第3巻から読んだような感じですよ。
 誰だか知らないキャラが唐突に出てきて主人公との因縁を持ち出して勝手に盛り上がって台詞も満載で無双な大暴れしてくれた。
 いったい何が起こっているんだ? 劇場版を観ていない人は、マジで置いてけぼり。
 これ、『鎧武』の最終話でも、やったんだよなぁ。劇場版の強敵が、いきなりTV本編に出てきてラスボス感を撒き散らす。
 たぶんですけど、視聴者の中で映画観た人って半数に満たないと思うんですよね。なのに映画前提で本編のストーリを組み立てる。これはダメだと思います。
 端役で出すならまだしも、ストーリの展開における重要キャラの扱い(タッセルやユーリのお仲間だったらしい)ですからタチが悪い。
『W』で、背景としての風都タワーが前回から今回になってなぜか壊れてた、なんてのは可愛いものです。

 ユーリが倒されて光の剣が奪われた。
 と、大変なことになってますが。
 感想? ナニソレ? 状態ですよ。





 上層部から却下されていたガス弾を使用したうえでのアギト捕獲失敗。
 について完全スルーで、G3ユニットの監察官着任に話が飛ぶあたり、北條刑事擁護のための脚本の乱暴さが目立ちます。
 雑な脚本ゆえ、黒パーカーの殺害犯人も見え見えですね。捜査を意図的に誘導している監察官が犯人でないなら、次回にポッと出の名無しの誰かさんにでもするがよろし。
 涼がギルスの力を使った直後に老化するという設定も、手をシワクチャにするだけの絵作りは手抜きな雑さと言っていいでしょう。もう少し工夫してほしかった。いっそ、よく似た年配の役者さんを探してきてもよかったと思う。『W』で翔太郎が一時的に老化したときは、その手を使いましたよね。
 雑と言えば、クウガのお色直しと違って、アギトのは必要性が見られません。武器を持つとそれに呼応した色に変わる。何のために? そこが見えてこない。ここは開きなおって、青でスピード、赤でパワーとストレートに描いてよかったと思います。どのみち、この色の性格付けは、平成ウルトラマンなどでテンプレになりつつあったわけですから。
 本放送当時は気づきませんでしたが、『クウガ』から引き続きで視聴すると、その差がよく判ります。
 だからかな。理解力に欠ける連中は『アギト』をベタ褒めして『クウガ』を貶すんだな。(藁々
 うん。少しばかり挑発的ではあるけど、特に暴言とは思っていない。
『アギト』は『アギト』の面白さがあるが、だからといって、それを『クウガ』批判に繋げる論法は低脳のなせる技だと断定するよ。
 このやりかた、『響鬼』の前半後半の比較でもあったんだよな。後半大好きな連中は前半をクソミソにこき下ろしてた。ウルトラ第一期を猛批判する『タロウ』盲信集団にも見られる哀れな思考停止状態。
 いや笑うわー。
 なお、反論は一切無視します。キ印を相手にするのは時間と労力の無駄ですから。