不成就日 (旧暦 文月十一日)

 前巻から十ヶ月くらい?
 つまりは、ほぼ一年ぶりみたいなもんですかね。
 待ち遠しかった。


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 『ラーメン大好き小泉さん 9』
  鳴見なる/バンブーコミックス


 今回、何か微妙な違和感を抱きました。
 9巻の大半が雑誌横断企画の作品だったからなのですね。なるほど。

 替え玉無制限の店。
 ということは、原価がそーとーに低いんだろうなー。
 普段、我々はメッチャ吹っ掛け値で喰ってるんだろーなー。
 と、穿った見かたしかできないオイラです。

「小泉先生」は何か、いろいろと凄い。
 温泉の湯を料理の材料にするのは珍しくないのですが。
 立ったまま入る温泉って、初めて知りました。あの深さ、湯あたりとかしたらヤバくね?
 ちなみに、旅館の夕食を前にする小泉さんって超レアケースですよね。ラーメンが一切関連していないメニューを受け入れるのは珍事と言っていいレベル。

 槓を重ね続けて嶺上開花で上がるJK雀士がいたよなー。
 ペヤングソースラーメン……知らなかった。食べたい。
「もっと激レアなカップラーメン」って何だろう?

 あの爺さん、あんびん買い占めたJKを県内ずっと付け回してたのかと思いました(笑)。
 違うよね。小泉さんが県内一周して戻ったところにたまたま再遭遇したから、あんびん譲ってくれと持ちかけただけですよね。オイラ、何考えてたんだか。(;^_^A
「おい」ときて次に「おめ観光客がぃ?」と言われたのが、小泉さんでなく江戸っ子とか浪花っ子とかだったら、もう喧嘩になってますね。山形弁って、こんな攻撃的に聞こえるものなんですか?
 まあ、小泉さんの「やせいの山形県民?」も、なかなかのものですから、ここはおあいこでしょうか♪
 これほど容赦なく山形弁てんこ盛りの作品って、妖之佑の知る範囲ですと、ますむらひろしさんの短編くらいですね。あンれも何さ言っでだが半分ぐらわがんねがっだべさ。

「元祖まるきゅうちーぢゅラーメン」食べたいです。
 何ですか、あの、まあるい癒し系生命体は。飼いたいですよ。
 久々登場の悠は血の涙(爆)。て言うか、悠はこの巻、巻末のラーメンショー2019 の宣伝でしか小泉さんと共演できてないんだな。気の毒に。

 料理得意の悠。
 着飾って偉そうに言うわりに、すべての行程をケンタにさせる美沙。
 理論に徹する委員長。
 終始、応援団付属の乃愛。
 料理下手向けの手抜きなら、この人しかいない、小泉さん。
 キャラごとの使い分けが完璧でございました♪
 レンジ麺は、やってみたいな。

 次巻は来年かよ。
 遠いなぁ。