(旧暦 長月廿一日)

『それって!?実際どうなの課』で百歳のご長寿を取り上げてたのを観ましてね。
 思ったんですよ。

 仕事にせよ家事にせよ趣味にせよ。
 現役だよなあ。

 ナレーションも言ってましたが。
 百歳になってなお、目標を持っておられるんですよね。
 それが長寿に良い効果をもたらしている。

 最近はさ。
「家族親族に迷惑かけないよう、きちんと終活しましょう」
 なんて、うるさいじゃないですか。
 あれ、迷惑クリエイターことマナー講師どもの陰謀か?
 綺麗な言葉遣いしてますが、ぶっちゃけ「歳だからさっさと死ぬ用意しとけ」ってことですよね。
 酷いよなあ。本当に酷い。酷すぎる。
 高齢者に「死ぬ準備」を促すなんて。
 すでに亜細亜後進国と成り下がり余裕のなくなった日本は、冷たい社会になりつつあるんだな。

 ↑の百歳のかたがたは、まだまだ目標を持っている。
 死ぬなんてこたァ考えてない。

 どっちが正しいか。
 なんて、言うまでもないでしょ。

 莫大な借金があるとか、怪しい団体に入れ込むとか、とかとかのマイナス資産が無い限り、本人は別に何もせんでもええやん。
「生きてるうちにガラクタは処分しといてね。金目の物は換金しといてね」とか、いくら何でも残酷すぎる。
 終活ノートなんて大袈裟なものでなく、通帳等々のしまい場所とか簡単な希望とか書いたものだけ用意しとけば、もう充分でしょ。
 死んだ後のことなんざ、生きてる人たちに丸投げしたらええ。
 その分を自分が生きるために費やしたほうがいいし、きっとそれが健康寿命を延ばすことにも繋がる。

 独居老人が増えている今、理想を言うなら。
 死後のあれこれを行政がすべて自動的に担うよう、きっちりルール化システム化すればいいと思う。
 て言うかさ、それくらいやれよな自治体と国は。
「死ぬのにもカネがかかるのか!?」
 なんて悪い冗談ですよ。

 独居老人が気楽に余生を送れない。
 それが今の日本なんですよねぇ悲しいかな……。