不成就日、治虫忌 (旧暦 睦月十九日)

 こういうところをきちんと処置しないと介護現場がブラック認定、介護職のなり手がいなくなり、介護福祉が崩壊するんですが。
 そこ、偉い人たちは判ってるのかな?
 偉い人たちはお金持ちだから、介護施設なんて他人事だと思ってるのかな?

https://news.yahoo.co.jp/articles/fee8d34c227792ece90b7e7cce8b8dc8f3769c57

 介護する人と介護される人は同等、対等でなくてはなりません。
 断じて、介護する人は介護される人の家来でも奴隷でもない。
 逆に、介護される人は介護する人の家畜でも着せ替え人形でもない。
 これは、紛れもない事実です。

 が、相手が被害妄想の塊であるボケ老人だと、話は簡単じゃない。
 なにせ「1+1=2」という簡単な会話すら成立しませんからね(実体験)。自分が「1+1=3」と確信したら、もう絶対に信念を曲げません。「1+1=2」だと言う人全員を疑うし、酷いと明確に敵視します。
 要するに、話が通じないんですよ。

 妥協できる範囲ではボケ老人に話を合わせることはできますが、譲れない部分ももちろんある。戸締まりとか火の用心とか毎日飲む薬とか病院通いとか。
 でもさー。これを拒否するんですわ。
 もうこうなると、さてどうしろと?

 脳味噌が、あるいは心が壊れているので、本人に責任や罪があるわけじゃないんですけどね。
 でも、それに振り回される周囲のことを考えると、ましてや記事の件のように職員さんの命まで失われるとなると。
 改善の期待値がゼロあるいはゼロに近い場合は、「壊れた老人の人権か、健康な人の人権か」という究極の二択にならざるをえません。

 常識者・有識者などから叱られそうですが。
 姥捨山か機知害病院の復活しか、現状での現実的解決策はないんじゃないでしょうか。

 こんなこと言う自分だって、もしもボケたらと思うと、怖くて仕方ないですね。
 そんときゃ、ズタボロになって不法投棄場にでも捨てられるんだろうなぁ……。

 何か素晴らしい理想的な解決策が見つかればいいんですが。
「人は逆立ちしたって神様にはなれない」んです。残念ながらね。



 せめてですね。
 ボケの初期症状の段階で、本人が嫌がっても強制的に専門医に診てもらえるような、そんな法的根拠を作れないものですかね。縄で括ってでも簀巻きにしてでも専門病院に合法的に“連行”できるルールを作れないものですかね。
 これができるだけで、症状の悪化を遅らせるか、ひょっとしたら止めることもできるかもしれません。どんな病気も早期発見・早期治療が大原則ですから。
 我が家の場合は、提案して拒否されてそのまま悪化という定番ルートでしたからねぇ。

 昔々の棄痴外病院の人権無視ぶりは危険ではあるのですが……それでもねぇ。
 ホント、何とかしてくださいよ、頭の良い人たち偉い人たち。



 これって、逆走したりコンビニに突っ込んだりする高齢ドライバーにも当てはまるな。
 あれも、ご家族が説得しても聞く耳持たないんだよな。

 ちなみに、免許更新のときなどのボケ度を調べる検査ですが。
 そこまで悪化していない段階だと、まちがいなく擦り抜けます。
 検査であることを本人が理解すると、切れかかってる回線のスイッチが一時的に入るんですよ。で、検査が終わると、また切れる。「外ヅラが良い」に近い現象と言えますか。
 我が家の場合、これのせいで「要介護」認定を貰えませんでしたー。持病を診てもらってた主治医のかたが申請するように助言と説明してくださるほど見た目にも悪かったんだけどね。市役所の人が来たときだけ、しっかりスイッチ入れやがったよ。これだから頑固爺ぃは……。