百鬼夜行

「百鬼」とは言うものの、百匹とは限らない。
 たぶん、もっといる。

「百」は「たくさん」の意。
 なら「八百」のほうが「いっぱい、わんさか」を言い表すのに、より効果的。
 八百屋とか八百万の神々とかが、そう。人魚の肉で不老長寿を得た八百比丘尼も本来は「八百歳」という意味ではなかったと思う。お江戸八百八町だって、町が808あったわけじゃない。嘘八百なんてぇ言葉も、あるね。

 とは言え「八百鬼」は、なんか間抜けに聞こえる。
「はっぴゃっき」も「やおおに」も変だ。

 というわけで「百鬼夜行」が無難ということなのか。
 ふむふむ。