(旧暦 水無月十四日)

 いろいろと考えさせられます。

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1907/15/news007.html

 妻子を置いて行方をくらませたくせに、難病になって連絡してくる父親が身勝手で迷惑千万なのは、まちがいなく(同情すべき事情もありますが)。
 その意味で、元嫁の冷たい反応は当然っちゃ当然。

 ですが。
 作者の子供の頃のエピソード(テストで 85点でも褒めてくれないって酷すぎ)、そして娘(作者さんの妹)の縁談を理由にの息子(作者さん)への縁切り宣言、これらを見る限り、この母親は自分自身の幸せにしか興味ないという感じがします。
 たぶん娘ですら、自分が幸せになる道具・手段(孫製造器&老後保障)。だからこそ、自分を幸せにしてくれなかった旦那は見限ったし、そんな旦那似の息子は嫌いだったし、その息子が世間体を考えるとリスキーな病気持ちとなったら簡単に切り捨てた。
 おそらく作者さんが病んでいても、一般的な勤め人とか、漫画家であっても大金稼いでたら、縁切りしなかったであろうことは明々白々。もしも幸運にして作者さんが大売れし不幸にして早世された場合、平気な顔で遺産受け取ると思うし。
 まあ、因果応報。この母親は老いて重い病になったとき、きっと孫に冷たく扱われることでしょう。娘からも忌み嫌われるかもしれない。

 いえ、余所様の家庭の事情に、あれこれ言い過ぎですね。
 失敬(舌)。

 それにしても作者さんの優しさには頭が下がります。
 実のところ、ウチの父親もあれこれ病気持ちで、病院でも自宅でも、ぶっちゃけ問題児です。
 ほら、基本的に爺さんって頑固で意固地で自己肯定が極端じゃないですか。なので人の言うこと聞きゃしない。そんなのが病気になると被害妄想と反抗期が追加されますからね。もう手に負えません。作者さんの父親なんて性格面に限ってはマシなほうだと思いますよ(自力で動けないってところは影響してるだろうけど)。
 ともかく、難病に冒された父親に対する作者さんの懐の広さには圧倒されるばかりです。ご自身もあれこれ辛いだろうに、なんでそこまで優しくなれるんだろう。

 父親の自分勝手をウザく思っている、そしてそのせいで父親に厳しく冷たく当たっている私ですが(聞いてよ聞いてよ。眠れないからか知らんが、真夜中に思いついたこと……無論、緊急でも重要事でもなく他愛のない話を提案や質問するために寝ている家族を起こすバカを叱っても問題ないよね? 親であっても叱っていいよね?)。
 人は誰でも老いる。たぶん病気にもなる。それは重く深刻な病気かもしれない。
 なので、きっと私も因果応報、老いたときには酷い目に遭うのでしょう。報いを受けるのでしょう。
 例えば入院やら手術やらには同意書にサインしてくれる保証人が要るけど、そんなの私には誰もいないはず(兄弟姉妹もなければ、相方も子も予定すらないからね)。だから満足な治療も受けられず、ズタボロになって死んでいくことでしょう。そこだけは覚悟しておくしかない……どこかの世界にレベルMAX不老不死で転生できたらいいな(笑)。
 この話題については、やはり独居老人にとっての理想は“ピンピンコロリ”ですね。今から早めに“ぽっくり寺”に詣でて祈願しときますかね、老後のことを。

 作者さんは母親や妹とは絶縁となり、父親が亡くなって、天涯孤独となったわけですが。
 父親の納骨と合祀を斎場に託し、帰り道での実感が「なんて自由なことなんだろうか…」とは恐れ入りました。
 しがらみすべてから解放されたということなのでしょうか。
 天涯孤独を逆に身軽と捉える。
 まさに禅だよ。すごいなぁ。



 アンパンマンパンにアンコが入ってないって、どんなサプライズだよ(爆)。





 自分が死んでも墓は要らないけど、自分がこの世にあった証は小さくとも残しておきたいね。
 まあ、本当に小さな小さな三粒ほどは残せてるけど、もう少し大きいのも残せるものなら残したいね。
 いやいや、サイトやブログは別物だよ。むしろ「積み荷」だよ「燃やして」だよ。