下弦、四万六千日、己巳 (旧暦 皐月廿三日)

 第一話よりも前に退場したライダーどもだからか、はずれバックル一つだけなのに偉そうにイキってる様が滑稽でもう……。

 ほら見たことか。
 どうやら景和は東映の$箱作品『DB』を観てないらしい。
 よって、神龍への頼みかたも知らないらしい。

 極悪人含めて全員復活させちまったため、世はまさにヒャッハー世紀末。
 せっかく復活した景和のご家族三人ソッコーで死亡ですとさ。ご愁傷様。

 で、ジットに怒鳴り込む景和は、あっさり乗せられてギーツ討伐隊長に?
 つか、悪党ライダーを斬って、ギャング団のボスの座に着いたことを写真付き実名報道されとりますが……これだと就活終わったな。何としても世界をもういっぺん作り変えないと、もはやまともな職には就けんぞ。
 ま、それを英寿と道長とウィンが、やろうとしてるんだけどなぁ。
 ジットとベロバの口車に乗せられる景和は、真性のバカヤロウで。この二人が信用できないと判ってるのに、その言葉にすがってしまう。愚かで哀れなタヌキだこと。
 それとも、あれか? ギロリをハメたときのように、芝居してる? いや、さすがに無いか。

 それはいい。

 実際のところ、今回のキモは鞍馬家の家庭の事情。
 台詞も表情も実に実に丁寧にやってましたね。
 なので、鞍馬氏の決意も、よぉく伝わった。

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  仮面ライダーになれる

 ギャーゴはナーゴの上位格に思えますが。
 せっかくの特殊バックルだけど、ベロバも加えての一対二では厳しい。
 それでも、ギーツがあえてケケラを止めるだけに留めているのは、鞍馬氏の意志を尊重するからで。
 さすがに、西暦元年から闘ってるだけのことはある。

 鞍馬氏、生き延びてほしいけど……どうだろ?