(旧暦 如月廿日)

 まずは、合掌。



 気づけば十二年ですか。
 早いものですね。

 この十二年間で、東日本の災害対策は進んだのか?
 と思うと、無責任な他所者の立場で拝見しても、ダメなんじゃね? としか。

 もちろん、きちんと対策し続けておられる組織・ご家庭は、いっぱいあるんでしょうが。
 他方、「喉元過ぎれば」な人たちも……。

 災害から数年待たずしてすら、津波に流された跡地に新居を構えた家もあり、その理由が「子供が転校を嫌がったから」という呆れ果てたもの(以前、ニュースでやってた)。
 津波リスクと転校を天秤にかけますか? いえ、その親御さんの腹には「二度と津波なんて来るはずがない」という楽観視、正常化バイアスがある。
 実際に被害に遭った地元ですら、教訓が充分に活かされているとまでは言い難いわけです。

 ましてや原発に対する政府の姿勢。
 震災時に野党だった自公は、当時の民主党政権を偉そうに叩いてた。いやいや、原発を増やしたのは自民だろうに「おまいう?」でしたね。
 その自公が政権に返り咲いての今、原発増やせの大合唱。既存の原発も設定耐用年数を無制限に越えて使用可にする、という暴挙。
 福島の廃炉も、ちっとも進んでいないのに、なぜあーゆー姿勢を取れますかね? 理解に苦しみます。

 何も学んでいないし何ら反省もしていない。
 どうやら自公の視点では、福島の事故は民主党だけの責任らしい。
 これでは同じ悲劇が繰り返されることでしょう。残念ながら。

 しょせん、政府は他人事なんですよね。首都直下の災害じゃなかったから。
 首相官邸原発の敷地内に建てたら、少しは……いや大幅に政策が変わるんじゃね?
 ま、やるわけないけどな。だって、政治屋ども自身、原発が怖いんだからサー。

 政府がこんなザマでは、犠牲者のかたがたが浮かばれないのではないでしょうか。



 海岸線や大きな河川から離れて、少なくとも津波・洪水とは無縁と思われる我が地元ですが。
 南海トラフという恐ろしいのがありますからね。
 こいつが、いつアップを始めるか判ったもんじゃない。もう素振りとか始めてるかもしれん。
 大金持ちなら、リスクの少ない土地に引っ越すんですけどねぇ。そんな余裕皆無ですし。
 どうしたもんですか。