(旧暦 葉月十二日)

 前回、二人の剣士を引っ張り回すティンカー・ベルがやたら馬鹿力だと思ったら、まさかの等身大化。何あのマッチョ。しかも決め技がラリアット。いかん。夢に出てきそうだ……。
 中の人はプロレスラーさんなんだそうですね。道理で見事な上腕二頭筋
 可愛らしい妖精さんが筋肉系って発想は無かったわ。やっぱり攻めてるなぁ『聖刃』。

 おっさん剣士親子の話は予定調和なので、どうでもいい。

 トカゲに似てるけどトカゲじゃないヌルヌル怪人が斬られても復活して王の誕生を目論んでるらしい。
 という情報から三冊の本を引っ張り出して、相手がオオサンショウウオだと、その計略までをも見抜く。
 小説家というよりは司書ですね。
 ともかく、知識の豊富さが生かされるのは歴代ライダーとの差別化になって面白いと思います。

 新たに登場した最凶怪人は、何かモモの字の親戚みたいな顔と態度で♪
 これからの大暴れが期待できそうです。

 そして闇の剣士が動くと同時に、黄色い剣士も動いた。
 次々とライダーが増える早さは、シリーズ随一かも。あの『龍騎』でも、ここまで早くはなかったと思う。





 第5、6話。

 警察が怪人の存在と驚異を公式発表するというのは、『仮面ライダー』としては画期的だったかもしれませんね。怪人を自然災害と捉えれば、これはリアルな演出です。あの『シン・ゴジラ』が、そうであるように。もちろん、後には『W』とか『ドライブ』とか『エグゼイド』とかあるわけですが。
 少なくとも昭和ライダーの場合、ライダーも怪人組織もゲリラ的活動でした。世間に周知されるものではなかった(そのわりに、少年ライダー隊とか、今で言うNPO活動をやってるのが摩訶不思議ではあるのですが)。日本警察が、どこまでショッカーやデストロンなどなどを認識していたのかも不明です(FBIとICPOは、かなり知っていた模様)。
『BLACK』で、ようやく日本全体を巻き込んでの大大事件にまで発展したわけで。
 警察が早期に事態の危険性を一般公表した『クウガ』は、やはり画期的と言えるでしょう。

 青の戦士。
 フォーム・チェンジはウルトラマンティガのほうが古いし、あちらを立てればこちらが立たず、という憎い設定もティガ譲り。
 と言うか、バンダイの意向が強かったのかもですね。

 でも、単純にパワーアップするよりは、得手不得手があり使いこなしには工夫が大切、というほうが面白いですからね。
 何せ『BLACK RX』だと、動きの鈍いロボライダーはともかく、バイオライダーがチートすぎました(笑)。

 クウガも、適当に手にした物を専用武器に変質させるあたりは立派にチートですが。
 しかも、その速成の武器でも、キック同様に紋章があって、とどめをさせる。
 うん、面白い。

 あのバッタ怪人、よく喋る奴だったな。何言ってるか、さっぱりだったけど。
 マフラーは、やっぱり初代を意識してるんですよね。バッタだけに。

 それにしても、オダジョーさんの表情が清々しいですね。
 今の胡散臭い顔とは大違いです(「あウチ現金だけなんだわ」とか♪)。いろいろあって汚れなすったのかなあ(爆)。