不成就日 (旧暦 霜月十三日)

 ダメだこりゃ。
 倫太郎たちはガチガチに組織の人間なんだと判りますね。価値観の中心あるいは根源が組織だから、そんな組織を疑うという発想がそもそも皆無。
 ちょっと考えれば判りそうなものなんですけどね。かつて富加宮さんや上條さんが裏切ったということは、他のメンバーも裏切る危険性をはらんでいる。それは飛羽真に限らない。なぜ、リスクを幹部にまで広げて考えないのか。脳筋だから?
 だとしても、刀鍛冶でもある知性派の大秦寺まで乗せられちまうのは納得いかんですよ。逆に尾上さんはベテランとは言え根っからの体育会系なので仕方ない気もしますが(苦笑)。
 バランス考えたらね。生真面目な倫太郎とIQ低い蓮の二人が玲花にまんま乗せられて怒髪天、尾上さんが普通に組織に従い、大秦寺は疑念を抱きながらもとりあえず組織に従う形でやり過ごす。あたりがいいと思うんですけどね。四人全員があっさりとは、雑すぎる。
 それと、本気でセイバーを斬ろうとした蓮が、飛び込んできた芽依に剣を止めなかったのも納得いかん。ローブの男が入ってこなかったら芽依は斬られてたわけで、いくら蓮が阿呆とは言え、さすがにそれはない。ひどい演出です。
 現時点では南極側の玲花が上條さんの言っていた裏切り者に見えますね。ただ、意図的にミスリードを誘うような映像編集なので、ちぃと疑ってみたくもなる。
 ローブの男も剣士……いや、剣だった。剣が巨大ロボになったかと思えば、今度は人が「ちょっとくすぐったいぞ」(ファイナルフォームライド♪)すっ飛ばしてダイレクトに剣に変身? 何でもありやな。
 ともかく定番中の定番、主人公は仲間たちと袂を分かつことに。EDが賢人のときに続いて飛羽真だけときましたか。
 で、メギド側の新たな手法は、人を怪人にする。これもまた定番。





 またマダオ? と思ったら半分総集編みたいな構成で。
 赤のビリビリで被害甚大だから、世論が一転して第4号批判になっちまう。警察上層部も4号エンガチョになっちまうし、4号のために開発した新装備も提供しないと言い出す始末。
 実際にありそうで嫌だわ。
 大爆発はグロンギの身体レベルが上がったから(ラーメン屋より工場、工場より原発のほうが爆発の規模がトンデモになるのと同じ理屈)であって、クウガのせいじゃないと思うけど、さすがにそれは理解されないか。
 救われるのは、未確認生命体関連事件合同捜査本部の面々が依然として第4号に好意的ということ。作戦に連携が必要なこともあって、なので一条さんも「五代」の名を明かしたんだと思う。こういった組織の枷を無視した信頼関係は素晴らしいですよね。↑の組織に盲目的な脳筋剣士どもも少しは見習えよな。
 上層部の手のひら返しをパン大好き桜井刑事が怒ってるのに対して、当の五代がケロッとして愚痴一つ溢さないのは良い奴すぎる。あ、もちろん桜井さんも良い人です。第4号のことを思って怒ってくれてるんですからね。
 本部長も、たぶん内心では同じでしょう。つまり、勝利への鍵は本部長が漢を見せるかどうか、かな。
 バイク同士の殴り合いなんて、凄い映像だよな。ライダーの愛車が怪人に盗られるのは『BLACK』に続いて二度目か。それとも『RX』にも、あったかな?