(旧暦 長月三日)

 時間の流れが違うって……やっぱり精神と時の部屋じゃねーか。
 猛特訓の末に三冊を使いこなした倫太郎。お姫様だっこで、芽依にフラグ立てちまったみたいだし(笑)。
 考えれば、いきなり三冊使えた飛羽真が、とんでもないのか。あるいは、オーズのコンボみたく同属性三冊だけ特別なのか。
 蛇女一匹に剣士二人がかりで、「また正義複数名が単体悪をリンチかよ」とがっかりした直後に、敵がワラワラ増えて逆に剣士側が1対2の不利な条件。これは良い演出です。多人数で一人を虐めるのは平成ライダーの悪癖でしたからね。
 デザストやっぱり生きてた。死なないってのはアンデッド系モンスター?
 蛇女があっけなくと思ったら、次回予告で尾上が石化したことからすると、どうやらまた出てくるようで。
 アーサー王の力を得た飛羽真に課せられる試練とは……平成令和デフォのあれかな。力の暴走?





 グロンギたちが、かなり日本語を使いこなしてる。「リントの言葉」と言っているのは、本来のリント語は桜子さんが解読しているあれですから、彼らにとって今の人類はリントの子孫という認識なのでしょう。実際に人類がそうなのかどうかは判りませんが、五代がクウガになれたことからすると、たしかに末裔なのかもしれないな。
 五代に変身ポーズを取らせずに執拗に攻撃し続けるサイ野郎の姿勢は実に正しい。昭和にせよ、クウガより後の平成、令和にせよ、敵が親切すぎるんだよな(唯一、ゲルショッカーが一度だけ本郷の変身途中を突いたけどね)。て言うか、最初の頃、五代は敵を殴りながら蹴りながら変身していったのに、それが変身ポーズを取らないとダメというのは……力を使いこなせるようになった弊害?
 で、パワフルなサイ怪人に頑強な紫で闘うと思ったら、キック技の特訓改良強化って、モロ昭和じゃねーかよ。久々にバイクで怪人を蹴る殴るのも観ていて楽しい。
 まあ、そんな戦闘すべてが前座・露払いで、話の軸は恩師との絆。このエピソードは、オダジョーさんのクシャクシャ笑顔でないとダメですね。昭和の熱血系男子では興醒めします。まさに、キャスティングの手柄でしょう。放送当時、「クウガは癒やし系ライダーだ」と誰かが言ってましたが、たしかにそう感じました。
 予告を観る限り、サイを邪魔した怪人は、グロンギの総意から離脱しそうな感じで。まだグロンギの目的も不明だというのに(リント殺しを楽しんでいる風なのは判る)、さらにややこしいことになるのか。