妖之佑にとっての経典と言えば、もちろんトキワ荘のお歴々による名作群です。
そして、『うる星やつら』は教科書かな。
で、参考書が『県立地球防衛軍』でした。
いやー、この人の本買うの久々ですわ♪
て言うか、本を出されるの自体、久々?
妖之佑は『県立地球防衛軍』『陸軍中野予備校』『巨乳ハンター』と来まして、『海底人類アンチョビー』の第二巻で止まったんですよね。
理由は簡単です。行きつけの本屋さんが、なぜか第三巻を入れてくれなかった(笑)。当時、ネット通販なんて影も形もありませんから、そのまま何となく買いそびれてしまい……。いやー、一番、本を買わなかった時期なんですよねー、あの頃。同じあたりで『こち亀』の購読も止まってしまいましたからねー。
それにしても。
安永さんは、けっこうベテランに入ってるはずなんですが。
『アンチョビー』の頃より桁違いに厚顔無恥になってません? 守るもののない無敵星人なんですか? この人に尖閣に住んでもらったら領海防衛できそうだな(爆)。
タイトルは……下ネタです。中身も酷い下ネタです下品です見事に変態漫画です。巨乳ハンターが可愛く見えます♪ 小学館、すげーよ。
この人にタブーなど、ないのかもしれません。
ちょっとだけ中身に触れますと。
主人公たちを狙う殺し屋の手口がね。ボケ老人を操って実行させる、というものなんです。つまりボケてるから刑事責任を問えないという仕掛け。
これ、下手をすると叩かれます。人権に五月蠅い層が喜んで怒ります。
でも、やってしまうのが安永クオリティ。
『防衛軍』を読むとよぉーく判ることですが。安永さんは特撮作品に、かなりの思い入れをお持ちです。
『防衛軍』の各サブタイトルは『ウルトラセブン』の各サブタイトルをモジったもの。
防衛軍の宿敵、電柱組の大幹部・バラダギ大佐の名前は『大怪獣バラン』から取ったもの(本人による「両親は羽田で照明弾喰って死んだ」という身の上話から紛れもない)。
防衛軍の宿敵、電柱組のトップである木曽屋チルソニアン文左衛門ジュニアの名は『ウルトラQ』のチルソニア遊星人から取ったものと思われ。
防衛軍の宿敵、電柱組の第一の改良人間・マーカーライト=ファープ中尉の名前は、怪遊星人ミステリアンを倒すのに大奮闘した光線兵器の名称。
防衛軍の紅一点・伊福部あき子さんの名前の元ネタは……判りますよね。
などなど。
そこから推測しますと、ボケ老人を使った暗殺には意図があると思えてなりません。ボケてるから刑事責任を問えない、つまり殺しても無罪。ほーら、思い当たりませんか?
そう。『怪奇大作戦』第24話「狂気人間」へのオマージュ、あるいは応援なのだと思われるのです。
そうか。
もしも安永さんが円谷の経営権を持ったら、「狂気人間」ともども、『セブン』第12話も解禁できるかもしれないな。
がんばれー。(をぃ