下弦、社日 (旧暦 如月廿二日、二の午)

 バケツの水を被った不破は、なんで刃には水かけずに連れて行く?
 んでもって、そんな二人は突入する際に、なんで変身しない? バルカンとバルキリーなら火災も何のそのなんじゃね?
 つか、或人も行けよ。隊長だって「何が勝負だ」って吐いてたやん。
 ついでに言うと、鎮火直後なのに、119之助をおぶった或人はなんで火傷しないんだ?
 エイムズ捜査員から証拠品を力尽くで奪おうとするのは、どう考えても公務執行妨害現行犯なんですが。なんで、1000%を逮捕できない?
 隊長が119之助を認めるという良い話に紛れて、実は↑のとーり矛盾てんこ盛りの雑すぎる回でした。1000%の悪党ぶりを出すためとしても、脚本が酷すぎる。
 しかも五戦目はアジテーション? いよいよカオスになりそうな……。
 なお、迅は 1000%と敵対したので、アークだけでなくザイアとも関係ない模様。なら、どうやって復活した?
 あの窮地にあって会社とヒューマギアの心配するあたり、副社長と専務も案外と良い人で。あれが小悪党とかなら、二敗して後が無くなったあたりで 1000%に媚び売るとか内通者に成り下がるとかして、ザイア傘下になった後の立ち位置確保に走るはずですから。そう言えば劇場版でも本当に良い人でしたね、あの二人♪





 敵の敵は味方。というスタンダードな理論より好き嫌いの感情を優先するとは、ガチのガチでバカ総理だった。邪魅に「あのバカ」と言われても仕方ないね。
 あーゆーのは政治だけでなく、どの分野でもリーダーにしたらあかんタイプですわ。せっかく協力を申し出てきた戦力を自らの手で台無しにするなんてね。

 人々の妖怪に対する憎しみを煽るのに、おどろおどろの娘を出してくるとは、やりますな脚本。
 てめーの父親も妖怪になって人を襲ってたのに、しかも自分も襲う手助けしてやがったのに、よく言いやがる。という意味で皮肉の効いたナイスなキャスティングです。
 おかげで、妖対法は成立。粛正が始まる……。

 一方でゲゲゲの森の妖怪たちですが。
 テロとか妖怪大同盟参加とかよりも、一番良いのは森に引きこもることでしょ。でもって大同盟と人間の戦争が終わるまで待てばいい。生き残ったほうは消耗してるだろうから、そこを横から叩くなり、目をかすめて逃亡するなり、すればいいと思う。真っ向参戦は最もリスキーですよ。
 共存を唱える鬼太郎の考えには反しますがね。

 ねずみ男の「砂かけや子啼きより付き合いは長い」という台詞、鬼太郎の誕生譚から描いた『墓場の鬼太郎』(アニメ版は『墓場鬼太郎』)を知らない視聴者には、びっくり要素でしょうね。
 鬼太郎は戦後生まれですから妖怪としては、かなり若い。砂かけや子啼きが仲間になったのは『ゲゲゲの鬼太郎』から。
 また、『墓場』のヒロインだった寝子(鬼太郎が初恋した下宿屋の娘で実は猫憑き)は創作作業においては猫娘の原型となりますが、物語上では猫娘とはまったくの別人です。寝子はあくまでも人間であり、ご承知のとおり猫娘は妖怪(公式には後設定的に半妖ということになっているらしいが、それを示した台詞・描写・演出は、原作を含むすべての作品で皆無)ですからね。
 そして、猫娘が仲間になるのは、アニメ二期から。
 結論。ねずみ男が一番の古株。

 一年前の、ねこ姉さんの例があるから、鬼太郎復活の鍵は閻魔大王との交渉なんじゃないかな。
 つーか、地獄もこのままじゃ困るだろうし。話聞いてくれると思うんですけどね。

 あんな熱血なねずみ男は歴代初かも。ぬらりひょんのほうが口車で上手だったとは。
 バックベアード様が、ねずみ男を歓迎する図が理解できないんだが……ぬらりひょんが説得したものと思われますが、ねずみ男に何を期待しているのか。意外と第二次妖怪大戦争のキーマンなのかもしれませんね、ねずみ男

 にしても、バックベアード様を見上げてスマホで撮影してる連中……二年経っても何一つ学んじゃいねえ。