刃さんは陰険な手できましたね。ザイア社長が陰険だということでしょうが、いくら命ぜられた職務でも実行すれば同じこと。それが嫌なら自分で決めろ。駒に徹するなら迷うな。このあたりは、不破のほうが己を持っていて好感すら持てますね。組織にとっては、いささか問題児ではありますが(笑)。
危機が訪れると自動的に覚醒して活動開始する。それ何て01ですか? しかも、ちゃんと兄を名乗ってる。というわけで、あの旧型探偵ヒューマギアの元ネタはイチローだと思われ。いや、野球の人じゃなくて、キカイダーのほう。
イズは怒ってますよね。あれ、キレてますよね。キレてない? キレさせたら、たいしたもの? いやー、キレてたでしょ。
パスワードという名の寒いギャグを実演させるとは。しかも、あのブブーがさー。副社長にとっては、ひどい罰ゲームだ(大笑)。
暗殺ちゃんの進化が、とんでもないことに。ドードーの外見まで変化してるし、自分似の戦闘員まで生み出すし、滅と迅の二人がかりでも逃がしちまうほど強いし。あれじゃ、滅を相手に苦戦するゼロワンやバルカンでは無理ゲーですよ。
祭田Z。この命名センスにツッコミ入れていいものかどうか……。
新しいキーには何か問題でもあるのか、名探偵が訝しんでた。まあ、強化アイテムにリスクが伴うのは毎年のデフォではありますから。うん。
それより気になるのはイズの動向です。思わせぶりな台詞はハッタリなのか、どストレートなのか。
ぬっぺっぽうが、どうこうではなく。
今回のエピソードは何がしたかったのか、よく判りませんでした。
ねずみ男の悪徳商法も、その末路も中途半端。
鬼太郎チームが老けるという異常事態も、それを生かすことなく、ただオロオロするだけ。
砂かけのほうは、高齢化社会に伴う認知症問題と取れなくもないけど、これも中途半端。
偽の美容クリームで老けるという話なのに、歌が聞こえても老けるは、ご都合主義がすぎる。
て言うか、目玉の親父さんと子啼き爺ぃが老化しないのは、なんでや? そこも不可解と言うか、いいかげん?
鬼太郎や、ねこ姉さんが老けたのだから、エピソード的にもっともっといじれたはずなのに、もったいない。
ぬらりひょんが軍資金稼ぎに、ぬっぺっぽうを利用したというのは理解できるものの、ならば、ぬっぺっぽうは何が目的だったのか、そこがサッパリ判らん。人間から盗んだ若さをどうするん? いや、ぬっぺっぽうは妖怪だから、別に人間の若さなんて要らんだろ。
とにかく今回は焦点が合わず、まるで散弾銃を撃ったみたいなピンボケぶりでした。
ぬっぺっぽうをあんな強くしないで、ねずみ男とともに冒頭で逮捕でもよかったんじゃないのかな。で、砂かけの認知症問題だけを徹底的に描く。そのほうが、よかったと思います。
ちなみに。
「ぬっぺっぽう」というのは、のっぺらぼうの亜種というか同類です。あるいは、元々は同一の妖怪かもしれません。
他に「ぬっへっほふ」とかもあるので、要は音を文字にする際に、あれこれと分岐してしまっただけかと。
それを水木しげるさんなどは、別々の妖怪として扱った。それが真相だと思います。
あえて言うなら、のっぺらぼうが一番新しい分岐(あるいは変遷)で、だからこそ人型で顔が無いという洗練された形になっているのかもしれませんね。