八せん始め、葵祭 (旧暦 卯月十一日)

歴史秘話ヒストリア


 日付にからめて五・一五事件を取り上げて、犬養首相の物語と思いきや、チャップリン暗殺計画からのチャップリン伝記と思いきや、その秘書さんの半生とは、変化球にさらに捻りを追加してきたな。
 それは、まあいいです。
 個人的に気になったのは、首相暗殺シーンの小道具。青年将校の持っていた拳銃(の撮影用模型)ですね。
 パッと見、小型オートに思えました。見憶えのある形ではありました。んー、あれを使ってたことあるのかな?

 さあ、検索を始めよう。
大日本帝国軍 制式 自動拳銃」

 南部式(乙)
 南部式小型
 十四年式
 九四式
 二式

 追加ワード。
「将校」

 南部式小型
 九四式
 二式

「1932年以前」

 南部式小型

 違うな。ワード変更。
大日本帝国軍 採用 自動拳銃」

 南部式(甲)
 南部式(乙)
 南部式小型
 十四年式
 杉浦式
 九四式
 一式
 二式
 稲垣式
 コルト M1903
 FN M1910

「将校 1932年以前」

 南部式小型
 コルト M1903
 FN M1910

「海軍」

 …………

 訂正。
「陸軍」

 南部式小型
 コルト M1903
 FN M1910

 むむ。
 画面で観た形から M1910 を考えていたのですが、当時これを使っていたのは陸軍将校ですか。
 とは言え、そこまでがっかりすることもありません。当時の日本であれば、U.S.A. 同様、個人的に拳銃を買うこともできたはずです。そもそも将校の携行する拳銃は通常は、お飾り。仮に戦地で使うとしても護身用という消極的なもの。作戦に組み入れられる性質の武器ではありません。なので、好きずきに腰にしていた者も少なくないと聞きます。
 陸軍将校の間で好評だった舶来物を海軍将校が欲しても不思議ではないでしょう。日本人は昔っから欧米コンプレックス持ちですからね。
 やるな、NHK。

 ん? M1910 が何か判らん?
 あー、それなー。

 峰不二子の愛用銃だよ!