藪入り (旧暦 師走十一日)

 感想、続きっス。



27:魔女、狼男
 幽霊電車、牛鬼に並び、『鬼太郎』には欠かせない名優バックベアード様が、いよいよ登場。
 このバックベアード、正体不明のモンスターなんだよねぇ。水木しげるさんも出典を明らかにしてないもんだから余計に混乱する。たぶん、伝承とか伝説とは関係なく、誰かの勝手なでっち上げモンスターだと思われ(Wikipedia に興味深い記述があるので一読を推奨)。
 名無しの行動範囲と防御力に唖然……。
 鬼太郎が例として挙げた諺の他に、日本には「居候 三杯目は そっと出し」という川柳もある。庇を貸して母屋を取られては、取った相手に同情などできるはずもなく。迷惑行為から開き直ってのゲゲゲの森半分を占有するのは、演出面でも余計な描写だったと思われ。あのせいで、マレーシア勢が狼男に全滅させられても、まったく可哀相に思えなかった。むしろザマァ。狭量と言われようとも、連中のことは難民を騙る侵略者としか思えない。まあ、最近の外国人問題に対する露骨な風刺、当てつけっちゅー気がせんでもないけど。彼らの墓前で後悔する鬼太郎が、お人好しにしか見えないんだよな。
 覚悟はしてたけど、一切歯が立たない絶望感は、『ドラゴンボール』のラディッツ登場時くらいに厳しい。ここは、脅かしつつも人と共存する日本妖怪と、人を殺めるか支配するだけの西洋モンスターとの能力差・性質の違いが出ているわけで。基本的に西洋モンスターには神の威光つまりは教会グッズしか効かないからね。
 なお、さすがに転移魔法はRPG的すぎて受け入れがたい。て言うかアイテム握り潰しての魔法発動なんて、まるでSAOかユグドラシルじゃね(笑)。

28:西洋妖怪軍団
 これって『ドラゴンボール』だっけ……?

29:フランケンシュタイン→ハルク→キングコング(笑)
 やっぱり、まなはタラシ。

30:吸血鬼
「商業主義の産物 単なるコスプレ大会 ナンパはウザいし道も混む」
 ねこ姉さん、よく言った♪
 しかしながら、まなの、ねこ姉さんコスプレは正義。加えて、スイーツに罪はない。
 んが。
 ハロウィン爆発しろ。

31:小豆連合
 さすが西洋のモンスターたち。きちんと休暇を取るようで、今回は平和な日本のエピソード(笑)。
 つか、おいアニエス。町にとけ込むのは良いが、追いつめられた小豆洗いにトドメさすな(爆)。
 ちなみに、「顔に小豆畑が出来る病気」というのは昔なら疱瘡(天然痘)のことになる。なので、その病状を象った赤飯や小豆餅を供えることで疱瘡避けとした。ついで話で、赤い御札や赤い天狗面、赤い招き猫などが病魔避けになるのは、赤が疱瘡神の嫌いな色だからなんだと。
 また、陰陽道の技の一つである散具(要は、魔物に何かぶつけて追い払うこと。判りやすいのは節分の豆撒き)には、米や大豆の他に小豆も用いられた。小豆洗いなどの小豆系妖怪の存在は、小豆が神聖な食品であるが故の裏返し、という説もある。
 ストーリとしては、小豆はかりの言葉がすべて。小豆のためには手段を選ばないと言うが、小豆を恐怖の対象にしては本末転倒。
 でもって、水着姿を含め小豆婆が全部、持ってった。やはり♂より♀のほうが強くて賢くて、しっかりしてる♪
 鯛焼き屋で働く三人の姿に、見える妖怪も実は身近にいるのかも、見えてるけど人だと思ってるだけかもと、あらためて思う。見えんけれども、おーるんーだーよー♪

32:烏天狗、悪魔ベリアル
 やっぱり、まなはタラシ。しかも残酷な天然でもあった……。まあ生きてりゃ良い事もあるさ小次郎。
 魔力を失ってたベリアルさんの生活が悲惨すぎて泣ける。そう言えば『うる星やつら』のベリアルさんもローン地獄で苦労してたよな~(笑)。
 さっき読んだばかりの漫画の受け売りで説得とか、やっぱり中学生だな、まな。
 とりあえず、積み石で封印するの、やめようぜ長老。

33:白山坊、悪魔ブエル
 人と狐が結ばれる話は確かに多い。信田妻とか狐女房(市原悦子さん……合掌)とか。しかも今回は最初から相手が狐と知れている。なので、この婚礼はきっと上手くいく。
 正直、悪魔を西洋妖怪軍団に加えるのには違和感なんだよね。悪魔、特にソロモン72柱って、西洋モンスターの中でも別格だと思うから。しかも、その上にバックベアードが君臨するとなると……むぅ。

34:バックベアード
 ついにベアード様、御自ら動く。ロリコンどもを叱るために。(違っ
 ねずみ男は、おでんで買収された……のではなく仲間たちを助けるための造反というのは話として救われる。吸血鬼相手に考えが甘かったけどね。
 あの大技は危険すぎ。爆発とかハンパねーし。バックベアードにも効けばいいけど鼻がないから無理か(笑)。

35:魔女一家
 バックベアード様、御自らロリコンになった回。(だから違っ
 ひょうすべがバックベアードの妖怪国家を肯定してたけど、日本妖怪にあってはならぬ発言。そもそも人間がいなくなったら日本妖怪も存在できなくなる。
 名無しは、アニエスの水晶球やヴィクターの探知機より先に指輪の出現を感知できるっぽい。あれ、待ちかまえてたか、あるいは呼んだ感じだもんね。どんだけなんだよ、あいつ。

36:西洋妖怪軍団
 さあ、ブレザー+ちゃんちゃんこファッションを流行らせようぜ♪
 アデルの真意をバックベアードは見抜いてた。伊達にデカ目玉ではなかった。と。そこ以外は、次回への引っ張りなので特筆するところもなく。
 ただ、名無しがチートすぎる。どう見てもバックベアードより上手だよね。
 そう言や、おばさん……もといカミーラは全世界から人間が消えたら困らんのかな? 食料がなくなるわけなんだが?

37:ブリガドーン
 アニエスのキスには意味がちゃんとあった。あー、C.C. がルルにしたのを思い出すよ……中の人は今回、姉だけどな。
 いやいや、人型になっちまうのは、かえって安っぽくてダメ。バックベアードは、あの姿形だからこそ得体が知れず怖いんであって……ねぇ。それはまあ置いとくとして、千年前にバックベアードを本気にさせた相手が気になる。
 で、モンスター三人組の撤収が早すぎ。あれって、バックベアードも手負いながら生きてるってこと?
 というわけで、平和に旅立った姉妹が安泰とも言い難い……。
 そして名無しは、まなに「土」を刻む。バックベアード様、JCの脚にペロリストな変態ストーカーを叱ってくれ!

38:火車
 予告編で鬼太郎も、ねこ姉さんも様子が変だったからねぇ。そーゆーことか。
 記憶が曖昧なので調べたところ、昔も火車に体を乗っ取られたときだったんだね、逆餅殺し。しかし、あれだけ体を移動してたら、もうほとんどギニュー隊長だな(笑)。ご先祖様の霊毛が言うことを聞かない、くらいのひねりは欲しかったところ。
 ラストは「まだ終わらない」っつー、よくあるパターン。以後の火車は人から人へと渡り歩いて永遠に生きるんだろうか? 遺体を喰いながら……人としてだから、より怖いね。ったく新春早々、人間どもの深い闇を見せてくれるぜ。

39:雪女、沼御前
 今期、全尺ギャグの回は珍しい。
 雪女の手料理が冷菜なのは納得いくとして……なんでシロップとワカサギを組み合わせる? つか、人間の胃袋に生の淡水魚はオススメできない。
 ゆきさんのお母さん、絶対に男(人間)で苦労したタイプだね。お説教に実体験が滲み出てる(主に骨壺の数……)。
 徹夜に慣れてない鬼太郎はゲーム脳になり、沼御前を攻略♪
 で、あの恋愛ゲームのキャラ、どう見ても四代目(五期)ネコ娘だろ。
 でもって、ゆきさんは三代目(四期)、お母さんは二代目(三期)、そして沼御前は四代目という、中の人たちの贅沢ぶり。
 初代(一期、二期)の参加もあれば、より楽しかったと思うけど、二期の人は残念ながら引退なさって長いらしく。また、一期の人も最近は、お仕事をされてないようで。シリーズそのものが超長ぁいからねー。



 うん。やっと追いついた。