何もなく、どこにもお出かけせぬままに終わったGW。
リア充ばくはtsr……。
まあ連休よりちょい前に、県庁所在地に出かけはしましたけどね。
四月にあった中古カメラ市ね。
今回は少しだけ価格が盛り返したような印象を持ちました。
お値頃な品々が落ち着くところに落ち着いたため、高価な美品やデッドストック品の比率が増えたからかもしれません。
あと、最近は目立つようになってきた外国のお客さんたち(会話から推測すると中国とタイ)向けの価格設定に変えてきたというのもありそうですね。日本人よりずっとお金持ってる人たちですから。
業者さんが儲かるのはいいことなのですが、彼らによって日本国内にあったカメラが海外流出するのは、程々にしてほしいんですよね。日本のマニア、もっと頑張れ。
反面、妖之佑が主目的とするワゴンに積まれたジャンク群は、マジでジャンク比率が上がってます。どいつもこいつも完全にぶっ壊れた物ばかり。
いや、これは面白くありません。全然楽しくありません。
嘆いてばかりもシャクなので、何かないかとウロウロした挙げ句に買ったのが、↓のガラクタでございます。
シャッターも不調なので、たぶん撮影不可な状態だと思います。おかげで安かった(大笑)。
ミノルタの 16mmカメラ、MG-S 。
正式には「ミノルタ16 MG-S」となるそうですが、長ったらしいですよね。「MG-S」だけで、いいですよね(笑)。
ミノルタ16 は何度も見かけてましたが白ばかりで、黒は初めてです。
当時の黒カメラは、それだけで魅力的ですね。なので壊れているのに買っちまいました。もっとも、メカが生きてたところでフィルムがありませんから同じでしょ(強者はフィルムを切って専用カートリッジに入れるそうな……)。
ご覧のとおり、ポケットに入れて持ち歩けるデザインとサイズ。
今のケータイ全盛では想像もつかないでしょうが、当時はカメラを持ち歩くことそのものが大変だったのですよ。なので、せっかく出会ったシャッター・チャンスを逃したくない人向けに作られたのが、この手のカメラだったと解釈しています。
カメラの前方、写真で言うと上側にある横長のメーターは露出計。生意気にも(笑)AEカメラなのですよ♪
このつまみはオートを含めたシャッター速度の設定。
つまみの隣は、そのシャッター速度の表示です。
対する右側は残り枚数。裏蓋を開けると、ちゃんとリセットされます。
後ろ側は、いたってシンプル。左端にファインダーの覗き窓ね。
ついでに。上面の向こう側(カメラ前方)に出っ張ってるのはシャッター・ボタン。右側の大きなダイアルはシャッターとフィルムのチャージ用。これを「じょいじょいじょい」と回すのです。ぶっちゃけ、操作性はよろしくない。慌てると、たぶん被写体を逃します。まあ、レリーズ・ロック機能があるので、あらかじめ巻き上げておけばいいのですがね。
お顔を拝見♪
向かって左から。
メーカー・ロゴ、撮影レンズ、フィルム感度設定ダイアルと露出計受光部、ファインダー。
レンズ部分にはフィルターのような形の拡大レンズが備わってます。ちっちゃな出っ張りに指先を引っかけてスライドさせ、引き出します。「1.2m 4ft」というのは最短撮影距離だと思います。でも、これってパンフォーカス・カメラなんだよな?
ところで、出っ張りが二つある? そうです。もう一つのほうは。
レンズ・カバーですね。これがレリーズ・ロックも兼ねてます。
にしても、こんなチビなのに何とロッコールレンズ搭載! 重ね重ね生意気な!!(笑)
裏蓋と言うか腹蓋と言うか、とにかく開きます。
ここに ○ ̄○ な形のフィルム・カートリッジを装填します。要は 110 と同じようなものですね。て言うか、110 が 16mm をパクったと言うべきでしょうか。
AEなのに電池はどこ?
と思って探しまくって見つけたのが、フィルム入れのすぐ脇。
こんな所に電池ボックスがあったとは! つか、これって隠し部屋のレベルだろ!
この形のポケット・カメラと言えば、ミノックスが元祖かな。
とも思います。
なので並べてみました。
ミノックスは III型です。ミノックス専用フィルムを使います。スパイ映画で活躍したためか「スパイ・カメラ」とも呼ばれていますが、現実のスパイが使ったかどうかは怪しいものでしょう。少なくともスパイ向けに開発されたわけではないはずです。
ミノルタが、おとーさんに見えます(爆)。
サイズとは裏腹に、触るとミノックスのほうが圧倒的にメカメカしてますし、感じられる精度もダンチです(細かなことは、またの機会に)。
比べるのは酷と思いますが、比べてしまうとミノルタはバッタモンの感触。単体でいじってる限りは問題ないんですけどね。(;^_^A