(旧暦 卯月十五日)

 かねがねカー・オーディオに大金かけるのは無駄だと考えている妖之佑ですこんばんは。

 いやまあ、対外的パフォーマンスとして投資するのは判らなくもないですけどね。
 ワゴン車の後ろ半分をスピーカの群れで埋め尽くして、イベント会場などでハッチを開いてドンシャリ大音響を鳴らすようなヤツ。サスでピョコピョコ跳ねて見せてる車などの同類ね。それは披露する芸としての意味があるのでしょう。
 むわったくオイラの趣味じゃねーが、そういう世界を否定はしません。

 妖之佑が言うのは、車を運転中に高音質で音楽を聴くために大金をかける行為が疑問だということです。
 そもそも車内って音楽を聴くためのスペースじゃないですし、環境としては劣悪に近い。なので、ある程度の音質で妥協すべき空間だと思います。
 仮に素晴らしい高音質を車内で実現できたとして、どうするんです? 運転中に音楽に没頭なさるんですか? いや怖いからやめて。マジでやめてくれ。第一、外部の音が聞こえないようにするのは道交法違反でしょ。走行中に窓締め切って大音量で音楽鳴らすなんて論外。緊急車両のサイレンが聞こえなくて交差点に進入するバカとか後を絶ちませんよね。

 ほどほどの音量で聴くとして。
 個々人が、ご自分のお金で豪華なカー・オーディオを据え付けるのは自己満足ですから、ご自由に。
 ですが。
 車の標準装備として最初っから、けっこうなオーディオが付いてるのは、はっきり言って迷惑ですよ。要らないから、その分をお安くしてくれ。と言いたいですね。オーディオと、あとナヴィもフル・オプション扱いでいいと思う。こだわりたい人は、こだわればいいけど、安いのでいい人や要らない人向けの選択肢が欲しい。なのに、安全性や走行性能を求めて車のグレードを高くすると要らない物まで付いてくる。抱き合わせ商法ヨクナイ。

 と、ここまで考えるとね。
 今の時代、CDドライヴの無い機種がもっとあってもいいなと思うのですよ。AMとFMは必須として、あとはUSBとSD。車内でシビアな音質追求なんて無意味なので、これで十二分でしょ。
 光学ドライヴは構造上、振動に弱いから、その対策にコストがかっちまう。なら最初っから付けなければ対策しなくても振動に強い機種になる。パーツも少なくなって確実にコスト・ダウンが叶う。いいじゃありませんか。
 そこそこの音質でいいのですから、MP3にでも圧縮すればメモリでもカードでも曲数たくさん。脇見のリスクを伴って頻繁にCDを入れ替えるとか、お金かけてCDチェンジャーをトランクに据え付けるとかの手間も要りません。ユーザーの運転とお財布に優しく、メーカーは作るのが楽。ウィン・ウィンの関係が成立すると思うんですけどねー。

 カー・オーディオの音楽メディアが磁気テープしかなかった時代ではないのですから。
 もう少しお利口な物作りをしていただけませんかね、メーカーさん。

 ちなみにウチの車にはAMラジオしかない。
 さすがに不満だぞ(笑)。