寒露、八せん終わり (旧暦 長月八日)

『世界の何だコレ!?ミステリー 4時間SP』

 大自然の脅威や神秘、歴史ミステリー、そして心霊は、それぞれまったくの別ジャンルです。それを、どうして一緒くたに扱うんだよ! 四時間にギュウギュウ詰めするよりはサー、テーマごとに分けて二時間SPを三度やればいいじゃんかー。
 感慨深かったのは、あの激しい民族戦争で荒れ果てていたボスニア・ヘルツェゴヴィナサラエヴォ空港に、バラエティー番組のスタッフがカメラを持って気軽に降りられることですね。やっぱり平和が何より一番です。皆が欲張らず謙虚に思いやりを持って生きればいいんです。マヤの予言を公表したホピ族のかたがたも、そういうことを言っておられるんだと思います。



『映っちゃった映像GP』

 この番組はね。伊代星人からして、ふざけてますからね。若本さんのナレも平常運転で♪
 心霊映像は作り物。UMA映像は、おふざけが過ぎるほど。
 UFOについては、一部は真面目そうなのもありますが、たいていは昼間のは凧か風船、夜間はライトを装着した凧やドローンでしょう。
 技術の発展により、素人でも特撮ができる時代になったということです。
 しょこたんのコーナーは日本史の勉強と思えば、そこそこ観られますね。



『世界がビビる夜 TV初!ついに出た!UFO・UMA衝撃スクープSP』

 こちらも、あいかわらず作った映像が多いなあ。
 ビッグフットは動物園から逃げ出したゴリラにしか見えないし。
 空に光るUFOは、誰かがドローンにライトを付けて飛ばしてるだけ。最後に操縦失敗して落としてるし(爆)。
 その他諸々、CG作品だらけ。
 特に酷いのは、的場さんが墓地で会って、監視カメラにも写ってた狼男のおじさん。あの人は番組側の仕込みに、まちがいなく(顔にモザイクや目線がないってことは本人承諾済みの証拠。ヤラセでない場合、狼男云々はさておいても、禽舎荒しの容疑者になりかねないからね)。
 唯一、真面目に考えるべきは、あのインドネシアの僻地での出来事でしょう。もちろん不可思議現象としてではなく、閉鎖された村社会での問題としてね。
 マツコさんの番組でヤラセの内情暴露しときながら、敏ちゃんも乗っかってんじゃないよ(笑)。
 あと司会の二人が、あいかわらずウザい。



 三つとも司会がお笑い芸人、雛壇もお笑い&漢字もロクに読めない女性タレントばかり、ナレーションまで演技過剰ということで、最初っから逃げの姿勢満載なのが、一番よくない。免責なら、最後の断り書きテロップだけで充分でしょ。「肯定するものではなく客観的に」ってテンプレ文言。
 もっと真面目にいこうよ。クレーマーの批判を恐れすぎだよ。あと、あきらかな作り物映像は採用せず排除しようよ(海外発信の画像には、権利者が「製作した」と公言しているものも多々ある)。
 そのうえで、画像の技術的検証も、きちんとしようよ。権利者が「本物だ」と言うなら、専門家の鑑定を拒否する理由はないし。最近は、ただただ垂れ流しするだけで、そこが手抜きにすぎる。
 あとね、司会には草野仁さんくらい連れてきましょうよ。とにかく、お笑い芸人を使いすぎ!

 CG全盛の今だからこそ、真面目に不可思議画像を撮りたいなら、フィルムにすべきかもしれませんね。
 デジタルよりは偽物製作の難易度が高い分、不当にインチキ扱いされるリスクは少ないかと思います。