妖之佑は、1970年代の国産車なら、シルエットだけでほぼ車種を特定できます。
80年代もぎりぎりでセーフかもです。
が。
90年代以降は白旗です。
さっぱり判りません。
コンピュータでデザイン・設計するのがあたりまえになって以降、没個性な気がするんですよね。
そのために興味が薄れたこともありますが。
やはり空気抵抗等々の効率を考慮・重視したうえでコンピュータでデザインされたものは、どうしても似通ってしまうと思うのです。
さらには、生産効率追求の結果、メーカーを跨ってさえ、プラットフォームの共用まで実現されては、ねぇ。
そんな中。
一つだけ、新車なのにシルエットだけで判別できる国産車があります。
現行のプリウス。
これほど個性の強い(「良い」とは申しませぬが)デザインは、最近では珍しいと思いました。
この鈍い妖之佑がシルエットだけでプリウスだと判るのですから。
しかし、他の車種は相変わらず判別不能です(汗)。
素人が手前勝手を申しますが。
思うに、最近の日本の工業デザインが、ダメな方向に行ってないかと思うのですよ。
今は番組を降りられている三本和彦さんが、いつも自動車メーカーの人に厳しく言っておられたことの一つに。
工業デザインはアートではないのだから、芸術家気取りのデザイナーたちに好き勝手させないように、きちんと指導教育してほしい。
という趣旨がありました。
つまり、道具の形とは、銅像やモニュメントのそれとは求められているものが根本的に違う、ということでしょう。
だからと言って、道具なのだからと言って。
効率だけを求め、結果として横並びな没個性になっては、自由経済の市場が無意味になる。
大切なのは両者のバランスだと思います。道具としての使いやすいデザインと、製品・商品の付加価値としての外見との両立。
車なら安全性、運転のしやすさ、乗り心地、そして乗っても見ても嬉しくなるデザイン。
カメラなら、握りやすいボディ、使いやすいボタン配置、何よりちゃんと写せることと、そして購入したくなるデザイン。
少なくとも今の日本からは。
ジュジャーロやハンス・ムート、あるいはピニンファリナやポルシェデザインなどのような優れた工業デザインは生まれてはこないんだろうなぁ。
と残念に思う日々なのでした。
でさー。
一ヶ月近く使ってますがね。
タイル・キーボード、やっぱりダメすぎます!
キーの形や感触も論外ですが。
12個のFキーを等間隔で並べるな!
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四個ずつにグループ分けした配置のほうが指先の感覚だけでキーが判別できるから、はるかに使いやすいのに……。
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なんでタイルなんか採用するかなぁ。orz
元に戻してほしいですよ。せめて次の製品からでも。