(旧暦 文月六日、眠り流し)

 バケモノが言った「約定」について悩む小夜に。
 父親が「敵の言葉に耳など貸してどうする」と叱咤すればするほど。
 そんな父親の姿がね。
 心が揺れるセイレーンを事あるごとにそそのかしていた、マイナーランドのメフィスト様みたいだと思うのは、まちがってはいないと思う(苦笑)。

 とりあえず、小夜が見殺しにした人のことを気にしてはいるということで、少し安心しました(今回は、最初から人を助ける方向で戦闘し、見事に失敗してますが……)。
 その分、父親の黒さ(とは言い過ぎか。まあ、おそらくは“大人の事情”に従っているだけでしょう。少ない犠牲を出すことによって多くの犠牲を防ぐ、みたいな?)が垣間見えたのかもしれませんが。

 気が早すぎますが。
 あの田舎町全体がバケモノの餌場として存在している気がしてなりません。
 そう考えると、あの学校の制服、襟に着いている鎖の意味が……怖いかもです。