いきなりの平和な日常。
そんな中、ジーンが塔のある境内に参拝(神社か佛閣かは不明。ロケ地どこだよ?)。
ジーンが「英寿」と呼びかけたのは……ブーストマークIXレイズバックルの形をした御神体の収まった小さな祠(境内社か?)。
そこに姿を現したのは、ずっと祠の世話をしているらしいツムリ。
「世界が英寿様を忘れても」という台詞から、やはり創り替えられた世界っぽい。
祠は英寿の墓?
景和はたぬき蕎麦を手繰り、沙羅さんは「祢音TV」に夢中で、道長は健康な汗を流す。なべて世は事もなし。
やはり黒ツムリがツムリを操っていた。そしてツムリに英寿を撃たせた。
例え英寿が生まれ変わっても、そのとき世界は運営の思い通りの形になっており、ギーツはもう登場しない。
それがスエルの思惑だった。
しかしまあ、この一年間、すべて敵の裏を読んで先回りしていた英寿ですから。
そこまですら想定の範囲内だったらしく。
神様になっちまった!
元々が、未来人とのハーフというイレギュラーな存在で。
生まれ変わりを繰り返し繰り返し二千年分の経験値と記憶を持って。
しかも創世の力を手に入れたことで、英寿はただでは死ななかったということですね。
とんでもねー主人公だわ。
久方ぶりにブーストライカーに跨がって現れたのは、マグナム・ブーストのギーツ。
バイクで人を轢いてはいけませんが、バイクで悪のラスボスを撥ねても全然OK♪
ドライバーを消された景和たちにも、あらためてドライバーを授与する神様。
ビート・ナーゴ、ニンジャ・タイクーン、ゾンビ・バッファと、こちらもほぼ初期フォーム。
そうなんだよな。見た目のバランスは初期フォームのほうが良いんだよな、何時のライダーも。
そして、初期フォームに欠かせないリボルブオンでの闘いも(嬉)。
もはやリガドΩの“タイムベント”もギーツには効かない。
まあ、いくら未来人とて、神様相手では勝負など見えてますわな。
ゲートが閉じて未来に帰れなくなった風見鶏サマス、ザマァ。
反面、ギロリは冷静に消えました。何だかんだで、ギロリはギーツ神話が好きだったのでしょう。
「この時代の未来は、この時代の者たちに託される」というギロリの言葉から、デザグラ運営のいる未来とは別の世界線に移動したと思われますね、ギーツの世界。たぶん人類が「百年後に消滅している」ということは無い。
いやギロリ、格好良く決めたなー。
英寿の目指していた「幸せの総量も限界も無い」世界が、こうして実現。
総量が決まっていて幸せになるために他人の幸せを奪う世界が異常だっただけのこと。すべてデザグラ運営が悪い。
そして世界は浮世英寿を忘れた。
ジーンによると新たなデザグラが企画されているらしく。
普通に人々を応援するもので代償は不要、という健全運営の。
……そんなんでオーディエンスが納得するのかどうか怪しいモンですが(汗)。まあ、民放が終わってEテレが始まるようなものだと思えば、アリっちゃアリか?(爆)
(このお話は全国四都市で公演されるファイナルステージでやるそうな)
祠の傍には絵馬掛所があり、たくさんの絵馬が。
願い事が叶うと評判なのでしょうか。
「目指せ、パンクロッカー」晴家ウィン
バンドを組んで全国ライヴをしている模様。
少し淋しげな表情は何を意味する?
「人類とジャマトの共生」五十鈴大智
優しいジャマトたちを鋭意育成中。
「うまい肉を食う。」吾妻道長
何も考えてないなこいつ(笑)。
そう言えば、英寿に何度も餌付けされてたし(爆)。
「もっと小顔になる! ノラネコダンス完璧にマスター! 給料UP! 海外旅行に必ず行く! 祢音ちゃんとショッピング! 料理が景和みたいに上手くなる! 肌がモチモチスベスベに! 体重があと5キロは痩せる 掃除も上手に! 景和が毎日元気で! 穏やかな日常&一生祢音ちゃん推し。 もっとたくさんのお願いが書ける絵馬にして~!」桜井沙羅
何も考えてないなこいつ、その2(笑)。
「白馬の王子様をつかまえる。」鞍馬祢音
キューンがシレっと配信のお手伝いしてるんだが?
現代人を装って祢音に近づいた?
「世界平和。」桜井景和
警察官採用試験を目指している様子。
で、勉強中に一息ついて取り出したのが……タイクーンのIDコアだとおっ!
おいっ。きっちり憶えてるやんか!(涙)
世界が忘れても、仲間たちは英寿を憶えているようです(涙々)。
(なお他に、鞍馬夫妻、黒服コンビ、腰痛持ちさん、狼姐さん、そしてイカサマ師の絵馬は確認できた)
第一話の面接で景和が言っていた「世界平和」と、絵馬に書かれた「世界平和」とで意味がまったく違っているのが、この一年間を通してのテーマの一つと言えるでしょうね。
なにせ主人公が二千歳の爺さん(笑)だから、もっとも成長したのはまちがいなく景和。
願った分だけ、
人の幸せは存在する
良い最終話でした。
いえ。
良い作品でした。
近年の平成令和ライダーの中でもピカイチかと。
少なくとも中だるみが無かったのは珍しいですし、キャラのブレも一切なかった。
道長や景和の闇堕ちも、大智の浄化も、きちんとプロセスがありましたからね。
何となく仲間になってたりする平成令和では本当に珍しく、きっちりしてた。
英寿は、そもそもブレようが無いし(笑)。
あれこれ過去の平成令和ライダーとの類似を指摘する声もありますが。実際、探せば類似点はいくらでも見つかりますが。
さすがに二十四作品もやってれば、パーツが似るのは仕方ないと思いますよ。
一つ挙げれば、神様になったのは『鎧武』の紘汰もですが(奇しくもOP曲が同じユニット。まあ偶然やろ)。互いに神様になる経緯や構図が全然違いますし、なってからの言動もまったく違う。なので問題なしです。
欲を言えば、TV本編で未来人のことを明かさず映画で、というのは気に入りませんが。
これはまあ、毎年恒例の東映商魂なので、過去作と比較するにマイナス材料とはならないですね。気に入りませんが。
Ace with us
最後まで泣かせやがって。