三隣亡 (旧暦 文月六日)

 黒ツムリよ。
 なぜ、そのポーズを取る? 効果音まで、まんまだし。
 いや、悪が使っていいポーズじゃないぞ、それは!

 OPにキャスティングを表示するのは初代からの伝統ではありますが。
 それでネタバレになるのは問題ではないかと。
 例えば、「ああ、今日は景和と祢音は変身しないんだ」と本編に入る前に判ってしまいますからね。
 これは興醒めです。
 おかげで、あのズラリ並ぶゲームマスターの中に、あいつがいることが容易に判ってしまいました。
 演出が台無しです。
 キャスティング表示については、何かしらの工夫が欲しいですね。

 で。

 予告編からの予想どおり。
 人々を強制的にライダーにして、幸せの奪い合いというバトルロイヤルをさせる。負けたら、あるいは戦意喪失したら、即退場。
 要するに、人類を滅ぼそうということか。
「オーディエンスが残酷なゲームを楽しんでる限り、運営はそれに応え続ける」
 というウィンの言葉は、視聴者の求めに応え続けるTV局にとっては問題発言では?(魔笑)
 あえてやったのなら評価しますけど。

 ウィンと大智(まさか、ジャマトの群れがキモカワになる日が来ようとは♪)に追い詰められたゲームマスターの一人が重大なことを口走りました。
 人類のことを「しょせん百年後には存在していない」と。
 これ、実は劇場版で既に明かされていることなんだそうで。
 TV本編内でも、ちゃんと説明してくれるのかな? この台詞だけで終わらせずに。

 そして、ギロリの復活。
 登場はOPでネタバレですし、どう動くかについても予想はつきました。
 そもそもギロリはライダーとジャマトのガチバトルを理想としていた。そのうえでライダーが世界を救うのがゲームの目的だと。
 英寿を目の敵にしたのは、常勝ギーツが運営に干渉したからであって、別に人類社会の崩壊などギロリはカケラも望んでいない。
 ギーツ排除に暴走はしたものの、ギロリの本質はフェアなんですよね。あれはフェア、あるいはピュアゆえの暴走だった。
 よって、スエルの手で復活させられたとて、バッドエンドを目論むスエルに従う道理など無いわけです。

 鞍馬家の暗躍も、すばらでした。
 ゲスなオーディエンスであればあるほど、誠意ある説得(=恐喝)には弱い♪
 ようやく、スポンサーの力を活用できましたな、鞍馬氏。

 そして、OPの回収その二。
 とは言え、あのツムリは誰ツムリなのか……黒が白を支配した? 黒と白が融合して運営に忠実になった? 単に黒が着替えただけ?
「このときをずっと待っていた」とは、どうゆう意味なのか?
 すべて判らん。

  人々の幸せを決して諦めてはならない

 次回は、ついに最終回。
 どう締めてくれるのか楽しみです。