(旧暦 皐月廿六日)

 聞き覚えのあるお声なので誰かと思ったら。
 アインズ様ではありませんかナレーション。モモンガさんではなくアインズ様のほう。
 合ってるな、雰囲気に。



 内容としては例年よりも少し騒ぎすぎかな?
 四本ある蝋燭のうち一本だけ炎が揺れたから何や言うねん? そんなんフツーにあるわい。
 壁の染みが髑髏に見えるなんて、昭和の、特にあのインチキ中岡とかが好む定番だしー。

 動く日本人形には、申し訳ないけど拍子抜けさせられました。
 あんなん、ただの共振ですやん。
 ティッシュの検証で、風で無いことには同意しますけど。
 例えば、テーブルにズラリ並んだ食器の中で一個だけがカタカタする、なんてこと普通にありますからね。
 どこぞの、案外と遠くの振動とかが伝わってきてるだけでしょ。

 中でも、あの古民家の裏庭を飛ぶ無数の何か。
 あんなにはっきり写ってるのに、なんで各方面の専門家に意見を貰わない?
 動画についてのコメントが防犯カメラの販売会社の人だけって、ギャグですか?

 そもそも、オーブと言われるモノのほとんどは、埃などの微細な浮遊物ですよ。それがカメラからの光を反射してぼんやりした姿に写るか、あるいはピンボケになってるか、それだけのことです。
 ま、そんなオーブ(?)の群れの中で一つだけはっきりしたベクトルをもって移動しているなら、それだけは別物ですけどね。
 でも、それとて、羽虫とかのオチが大半。

 昔、一部で流行ったスカイフィッシュと同じことです。
 あれは、動画という代物は撮る際にコマごとにいちいちシャッターが切られている、というシステムのために起きた現象にすぎません。長い姿をしているスカイフィッシュは実は、短い羽虫のコマ送りが連なってるだけ。

 最後のバス停。
 あれはダメです。いけません。
 実際の殺人事件現場を扱うのは慎むべきです。
「ご冥福を」で締めてもダメです。ご遺族の気持ちを考えろっての。
 これが明治時代の内戦場とかなら、まあいい。もっと古い古戦場もOK。
 ギリギリで第二次世界大戦の戦地がグレーゾーンかなあ。
 つまり、犠牲者の直接のご遺族がご生存のうちは、取り扱ってはならない事案です。

 昔、上岡龍太郎師匠がおっしゃっていた、この手の輩を批判するお言葉が印象強く残ってます。
 とある交通事故現場で、自称霊能者が「被害に遭ったお子さんは、まだこの現場に迷っておられます」などとほざいた。
 その後、そのお子さんの母親が、ずーっとそこに通っては手を合わせ続けていた。
 ご遺族を追い詰めた霊能者と番組スタッフに上岡師匠は激怒したわけです。
 どうせ見えもしないインチキ霊能なんだから、なんで「大丈夫。もう成佛なさってますよ。ご家族を見守っておられますよ」と、言ってやれない? と私も思います。

 怖い因縁物や怖い心霊写真、見えないものが見える人の体験談もあったりなので、とにかくタレントの騒ぎすぎが目障りでした。
 他局に釣られて劣化しつつあるのかな。
 テレ東だけは唯我独尊で行ってほしいんですけどねー。

 まあ、他局のようにネット上の動画や海外番組の動画を流用しないのは好感が持てます。
 が、それは他局に比べてテレ東には動画購入に回すおカネが…………おっとっと。