ちょいと、何もやれない期間ができてしまったので。
録り溜めてたのを一気観。
中でも最優先で期待の『水星の魔女』。
ふむふむ、なるほど。
ガンダムではGレコ以来の学園モノ路線でのスタート。
とは言えGレコは早々に戦場に移行しましたけどね。
対して魔女は、なかなか学園から出ない。生徒も教師も腐ってて、外部も腹黒連中だらけだけど、それでも学園モノ路線から出ていかない。人死にも、ない。
この学園イジメ根性モノ路線で1クール徹してたら、たぶん切ったと思います。つか、二、三話で切って残り観ずに消すね。苦手なんですよ、主人公(と視聴者)に辛抱を強いる学園モノと根性モノ。そーゆー人、多いんじゃないかな。
おそらくは、それを防止するための「プロローグ」だったのではないかと。血まみれ前日譚を先行させることで、視聴者を繋ぎ止める作戦。
あと、プロローグにはヤバげな伏線も張られてますし。
義手と仮面の能登ママはともかく。
スレッタが過去のガンド医療のプロモ動画を観て「この人誰ですか」と言った時点で、「ばあば」の件はどうなった? と皆が疑問に感じるワケ。それまでは、母子とも偽名だろ、の解釈で済んでたのが一気に……ね。
つか、プロローグが本編より二十一年前のことで、その当時、エリィは四歳。ということは“現在”は二十五歳ってことになる。スレッタは、どう見ても十代ですから辻褄が合いません(水星は太陽の重力が強すぎるため時空が歪んでいる。という説が、あるにはある)。
まあ、エリィについては能登ママが後輩さんに明かしましたけどね。
どういう形態で、なのかは判りませんが。ともかく、ルブリス+エリィ=エアリアル、なのでしょう。
ただ、操縦中のスレッタの様子がね。あの「みんな」って台詞。
ひょっとして、ガンビット一つひとつにも、それぞれ“入って”たりしてね……いや、第二期のEDが、それっぽいじゃないですかー。怖っ。
エリィの件は、それでいちおうの解答としてもです。
ならば、スレッタって何者なんですかね?
能登ママの様子だと、大事なのはエアリアルで、スレッタはオマケって感じがせんでもない。いや、むしろエアリアルを生かすための道具に過ぎないのかも。さすが仮面を着けるだけのことはある。
イケイケでクソ野郎な御曹司が、あっという間にヒエラルキー底辺落ちするのも、なかなかに潔くて(本当に腐った学校ですこと。まともな人間を育成する環境じゃないね。だから社会が腐るんだよ)。
しかも、落ちるに伴ってどんどん良い奴になっていく。某ジェリドとは、えらい違いです。
第一期最終話の扱いが鬼畜すぎましたけどね。あれ、闇堕ちしても仕方ないぞ。何せ御曹司とは言え、ただの学園生だもんなあ。
さらに第二期早々またも修羅場を目の当たりにして。この先、どんな道を進むことになるのか。
鬼畜と言えば「やめなさいっ」のアレも。
理屈では最善の“手”ではありましたが(火器系だと、最弱のバルカンですらまちがいなく二人を巻き添えにしてしまう。思えば、ワッパの群れをシールド動かした風だけで追い払おうとしたアムロは器用だったなぁ)。
その後の、血まみれになって笑ってるスレッタは、どう考えても普通の精神ではないですね。どういう環境で育ったのか、そもそも「人として育った」のか、想像するのも怖いです。
案外、酷いコミュ障ぶりも伏線だったりしてね。
やるなあ魔女。
比べると、種の残虐シーンは無意味で下手クソだったな、と。
ところで。
水星って、あの水星なんですかね。
太陽との距離を考えれば、いくら何でも人が住むに無理すぎるんですが。いや閉鎖型コロニーでも無理です。そもそも施設を作る段階から無理ゲー。
金星だって居住は非現実的だと言うのに、さらにその内側なんですぜ水星。
それとも、「水星」という名も何かの伏線・布石だったりして?