(旧暦 長月二日)

 風都タワーを思い出してしまった。

 ユグドラシル・コーポレーションですか。
 名前と建物の外見から北欧神話世界樹を象徴していますね。つまり、あの会社こそが沢芽市(=世界)の中心、大黒柱という意味。
 怪しげなロックシードの売人が属するのが、さしずめその大企業の裏組織(風都で言えば園咲家が管理するディガル・コーポレーションとミュージアムの関係)というところでしょうね。街のチーム抗争も、何かしらの目的があって表から裏から煽っている(あのDJ、超ウザい)。
『W』の園咲家、『OOO』の鴻上ファウンデーション、『フォーゼ』の天ノ川学園高校に続く、表も裏も牛耳る組織といったところか。ユグドラシルも、きっと財団Xとつながってるんでしょうな。
(そう言や『ウィザード』には、その手の組織が出てこなかったな。街も普通に「東京」だったし。笛木が研究資金を財団から支援されていた、とかのシーンがあってもよかったのにね)

 主人公以外のライダーが、どれもこれもクセのありそうな、あまり近寄りたくない感じ。
 というのは『龍騎』に近いですね。「戦国」ということからライダー同士のバトルロワイヤルをしそうですし(つか、プロローグでやってるよな)。

 その主人公に普通に家族があるのは、虚淵脚本だからかな。
 考えたら、バケモノと闘う主人公に普通に家族がいるのはアニメでは至極あたりまえの設定なのですよね。虚淵さんの『まど☆マギ』もだし、東映なら『プリキュア』が、まさにそう。
 しかし特撮では、それは少数派。むしろ、下手に家族がいると特撮ヒーローは悲惨な目に遭うだけです。ライダーで挙げるなら、風見志郎(V3)然り、神敬介(X)然り、秋月信彦(シャドームーン)然り、フィリップ(W)然り。考えたら良太郎(電王)と仁藤(ビースト)は例外中の例外だぞ。
 鎧武は、どうなるんでしょうね。

 あの「空からオレンジ」のシーンは脚本家の流れで「マミる」を連想したかた、多いでしょうね(笑)。
 あるいは意図的にやったかな、『鎧武』のスタッフ。

 平成ライダー第二シリーズの中でも、かなり異色になりそうですね。
 きっと虚淵的鬱展開もあるでしょうから、とりあえず追いかけないとです。