(旧暦 閏如月十四日)

 祢音のことを「スーパーセレブ」と言った英寿に言ってやりたい。
 あんたは「スター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズ」だろ、と(笑)。
 にしても、景和と二人で祢音の誕生日プレゼントを選ぶとは、英寿もくだけてきましたね。
 この場面で、英寿の転生に触れた会話、

英「もっと驚かれると思ってたけど、案外普通だな」
景「だって英寿は英寿だろ?」

 が、後になって効いてきそうです。

「馬鹿正直に一対一で戦うとでも思った?」と、タイクーンを騙し討ちしておいて。
 ナーゴの代わりにギーツが来ただけで「話が違うじゃない」と怒るロリ婆ァは、相変わらずの幼稚思考回路で。

 道長は、まだ揺れてるかな。
 いちおう、闘牛ゲームに一般人を巻き込まないよう考えてるっぽいし。
 つか、景和のツッコミは視聴者皆が思ったはず。牛は道長のほうだよなー。

  人間を不幸にさせるためなら
  あらゆる手段が認められている。

 そっちかー。

 祢音が創世の女神によって生み出された存在だというのは、以前のニラムの台詞で判ってましたが。
 それが例の事件の後だとは、読みが足りませんでした。口惜しい。

 なるほど。
 祢音や母親の記憶とは違い。
 あの誘拐事件は最悪の結末を迎えた。
 愛娘を失った鞍馬氏は、DGPのスポンサーになることを対価に、“娘”を望んだ。
 亡くなった「あかり」の代わりに理想の「ネオン」を。

 理解できないのは。
 なぜ「娘が無事な世界」と書かず「理想とする娘が生きている世界」を求めたのか?
 このあたりに、鞍馬氏の心の闇が垣間見えるようで。

 ともかく、鞍馬氏の歪んだ望みの結果、本来なら存在しない“娘”が最初からいたという歴史がでっち上げられた。
 なるほど。これだと、ニラムが撤退を仄めかしたときの鞍馬氏の焦りも理解できます。DGPに手を引かれたら、祢音が存在しない時点まで世界をリセットされるからなぁ。

 で、真相の暴露によって、ナーゴのファンは猛激怒。アンチに早変わりという……。
 ジャマト派に乗り換えてJGPを面白がっているオーディエンスも多い様子ですし。
 進化してるはずの未来人も、現代のフォロワーとレベル変わらねーなーおい。

 ゲスなロリ婆ァの非道に対し。
 英寿が感情で闘うのは初めてじゃね?

 これで、ナーゴを応援し続ける観客は、不器用で一途で面倒くさい性格のキューンのみですか。
 いや、理解者は一人いれば充分ですよ。戦友もいるし。
 尻軽な浮動層なんてスルーすればいい。どうせゲームの展開次第でまた、いけしゃあしゃあと戻ってくる。
 キューンが次回、祢音復活&ナーゴ大活躍の鍵になることでしょう。
 そのあたりで、たぶん↑の英寿と景和の会話が生きてくるんじゃ? 出自がどうであれ「祢音は祢音」ですからね。



 気づけば、今回が第29話なんですと。
 いつの間にか折り返し点を過ぎていたという。
 平成令和ライダーでは、なかなかに珍しい現象ですよ。