サクラさんと錯乱坊の早くも現場復帰は、ま想定の範囲内。
ではあるが、やっぱりコタちゃんが最初っからいるのは違和感です。
しかもトラジマまで。トラジマはトラジマで原作には初登場エピがあると言うのにもー。
で、校医サクラさんの初仕事が、まさかの闘魂グローブとは。
早すぎくね?
このエピソードは、さりげなくですが、あたるのラムへの想いが出ていて、本当に小さいですがチェックポイントなんですよ。
そう。ラムに襲いかかる呪いのグローブを自らの顔面で止める行為。
この話。
原作では、あれこれの積み重ねで、あたるがラムに密かな好意(スケベ心ではなく)を持ってからのものでした。2年4組になってそこそこ経ってからのあたるは基本ツンデレですからね。
なのに、こんなに早く。しかも、よりにもよって「君待てども…」の直前に持ってくるなんて……さすがに、これは急ぎすぎです。て言うか順序が逆でしょ。
原作において、あたるのラムに対する心境変化に関わる重要エピとして、
「君去りし後」
「見合いコワし」
そして
「君待てども…」
があるわけで。
闘魂グローブのエピは、これらの後に来なければダメです。原作では、かなり後のほうだったはず。
押井版アニメと違い原作準拠を原則にするのなら、エピソードの順序も重要なのですよ。
しかも。
原作では、サクラさんが校医になりたての頃、あたるは徹底して保健室を避けてたもんなー。
なにせ、この時期は、あたるの意識がまだ「サクラさん=ヘボ巫女」、つまり錯乱坊の同類でしたから♪
こーゆーとこ全部無視するのは、原作準拠とはかけ離れているとも思えます。
制作は何考えてんだ?
で、「君待てども…」はと言うと、ストレートに原作準拠。原作が名エピソードの一つなのだから、良くないはずがない。これでつまらんかったら、責任者の切腹モノだよ。
そのうえで比較すると。
「君待てども…」を押井監督が大改造した「ときめきの聖夜」は、やはり名作だったと、あらためて思います。
ところで“組野おと子”役のあの娘は、原作どおりコースケと付き合うんだろうか?(旧アニメでは「組野おと子」と「聖なる胃袋」は完全に別人だったが、原作では見た目と言い大喰いなことと言い同一人物としか思えないんだよな~)
ちなみに昭和の三千円だと、あれくらい喰えた。今だとLサイズのピザ一枚で終わるのが悲しい。
次回。
まさかの三本立て!?
そこまで詰め込まんでも……。