望、土用、一粒万倍日、不成就日 (旧暦 弥生十七日)

 あー、そっちかー。
 犯人は昴先輩だけど、その動機は二人の教え子、一輝とジーコの仲を元の鞘に収めるため。

 ラフレシア・スタンプの性質は玉置が説明してくれました。
 さすが元幹部。

 一輝が過去を思い出してジーコに謝るだけでは足りないと思ってました。
 ジーコの一輝を思いやった言葉がある意味、呪縛になったとジーコが気づいた。これが大きいですね。
 結果は、二人ともサッカーから別の道に乗り換えてテッペン目指す競争の大団円。
 まー、昴先輩は逮捕されちまいましたが……あのフェニックスに収監されるって、大丈夫か?

 バイス似の悪魔はベイルでしたとさ。
 父と息子それぞれの悪魔だから姿が似てるってことかい?
 いや、それだとラブコフの可愛らしい姿が説明つかないな。

 変身した力の快感を知ったカリちゃんは何やらドライバの力に魅入られそうで。
 カリちゃんが悪魔に取り込まれる展開もあるかな?

 一輝が練習試合関連の件を忘れていたのは契約のせいで、一輝の姿だけが写真から消えていくのと同じ理由。
 バイス曰く、バイスが契約に従って力を使うごとに一輝は記憶を失っていく。つまり記憶を対価として支払っているということですかね。
 いや、でもラフレシアの力によるとは言え、思い出したし。

 それはそうとしても。
 記憶を失うことと写真から消えることと、同じと解釈するのがきついな。

 記憶が対価と言えば、ゼロノスを思い出します。
 ただし、ゼロノスつまり侑斗の場合は、力を使うたびに人々から侑斗の記憶が消えていく。最後には世界の誰も侑斗を憶えていなくなる。侑斗の居場所が無くなってしまう。そういう怖いのがゼロノスでした。だからこそ、デネブは「侑斗をよろしく」と手作りキャンディ配って連呼していた。

 一輝は自分の記憶がどんどん消えていく。
 最後に自分が誰かも判らなくなるとか?
 それも怖いな。さすが悪魔との契約。



 願いを叶える対価として自らの記憶を差し出す。
 って、他の作品群でもあったような気がする。何だったかは思い出せないんだが……。
 記憶を切り売り、つまり現金化するってのは『世にも奇妙な物語』にあったけどね。