一粒万倍日 (旧暦 師走廿一日)

 綺麗な司令官の出番があるとは思わなかった。しかも格好良い長台詞付きで。
 回想シーンとは言え、中の人にとってはご褒美レベルでしょうね。

 デモンズドライバが、人体内の細胞の働きあれこれを解説しそうな声で喋りだした。曰く、ヒロミっちの命を喰らうそうな。それで身体年齢八十越えになってたわけか。
 今までデモンズに悪魔の存在感がなかったのは、この不穏さへの布石だったということか。
 カリちゃんと長官の台詞からしても、ヒロミっちはハナっから生け贄要員の線が濃厚……長官はともかく、カリちゃんの立ち位置がサッバリ見えない。敵なのか味方なのか。

 退院してきたパパさんはベタなギャグでごまかしてたけど、何か隠してるんだろうな。
 カリちゃん同様、底が見えないキャラですし。

 人を悪魔に喰わせるカルト教団への潜入捜査って「危険」なレベルをとっくに越えてる。
 少しでも怪しまれたら即、餌だぞこれ。
 まあ、その心配だけは、なかったわけですが。ホント、平成令和ライダーのゲスト女って、どいつもこいつも。

 フリオあらため玉置は、とりあえずおちついてる模様。
 こいつも底が見えないと言えば見えないんだよな。アギレラ様命なのは変わらないとして、「敵対する意志がない」という言葉をどこまで信用していいものか。親友とのあれこれはともかく、アギレラを助けるためなら五十嵐家を利用するくらい平気でやりそうなんだよな。
 対して、アギレラは判りやすい。ギフ様しか勝たん。それ一筋のシンプル。
 さくらが何とかする鍵は、アギレラが社会の何に絶望しているか、ってところだろうけど。少なくとも力押しではダメだぞ、さくら。
 そんな、さくらの言動を監視する牛島息子も不穏そのもので。『リバイス』ってスパイ物なん?

 一輝が冴えすぎてる気もせんでもないが。あの場で真相に気づけるのは一輝かバイスしかいないからなぁ。
 本当に、平成令和のゲスト女って、どいつもこいつも……。
 そう言えば唐突に思ったけど、ジュダックって本当は、どっち側の人間だったんだろ?(関係ない話でスマヌ)

 Wスパイのツーハンドはベレッタかな? 92 を両手持ちする女って、誰かを思い出しますな。シルバー仕上げだったら、ほぼ完璧(笑)。
 そんな裏切り女の言う「フェニックスの真実」は、まだまだ引っ張るんでしょうね。
 とは言え、仮にフェニックスが真っ黒だとしても、デットマンズが真っ白とはならない。女スパイがロクな末路を迎えないのは明らか。
 オルテカもなかなかの悪党だけど、デットマンズのトップというわけでもなさそう。
 デッドマンズとフェニックス、裏で繋がってる説が、やっぱり濃厚かな。悪魔騒動を起こして人間社会をどうにかするのが目的で、だからこそ白黒両方の組織を対立させる闘争の構図が必要、とかね。よくあるパターンだわ。

 ところで、そろそろ一般隊員にも、もう少し力を与えてやってほしいですね。
 敵雑魚と対等に喧嘩できる程度の力は必要じゃないかな。ライブが敵雑魚の群れだけを相手にするって戦力の無駄遣いに他なりません。
 毒性をかなり薄めた量産型ドライバとか、あるいは隊員を少しだけ強化できる装甲スーツとか。

 次回予告が危険すぎます。
 ヒロミっちが「最期の変身」って。
「最後」じゃなく「最期」ってのがね…………。