八專始め (旧暦 睦月廿八日)

 情弱だったな自分。

 中波ラジオ放送の終焉が、もはや確定事項だったとは。
 タイミングは 2023年と 2028年。

 民放で中波継続の意思を召しているのは、北海道や山間部のごく一部の局らしく。
 FM電波は長距離届かないし、山脈に遮られるからですね。

 NHKに限っては、放送法が改正されない限りは中波を停波できないはずで。

 娯楽としてのラジオ放送についてのみの議論なら、中波でもFMでも別にどうでもいいと思います。
 FMの入るラジオも格安品がいくらでもありますし(とは言え、そこそこの価格帯でも昭和の器機に比べると感度最悪だけどな、特にステレオ音声が。けっ)。

 ただ、非常時のインフラとしてはFMでは役に立ちません。
 ↑のとおり、放送電波は高周波になればなるほど障害物や地表での長距離に弱いので、電離層を反射する中波と突き抜けるFMとでは性質上そもそも勝負にならない。
 受信機も、最悪条件下でも電源不要&シンプルなゲルマニウム・ラジオや塹壕ラジオで聴ける中波と、複雑な検波回路を必要とするFMとでは、比較議論する価値すらない。
 このあたり、「ラジオなんてラジコでいいじゃん」とか言ってる阿呆にも少しだけ頭を使っていただきたいですよ。



 これと似た思考回路で。
 我が家のネットを光にした今でも、電話は光にせずNTTの固定電話を継続して使ってるんですよね~。その分、お金がかかるのに。
 光電話にすると停電で一切、通話ができなくなる、という懸念をどうしても無視できないんです。はい。
 いやまあ、ケータイあれば、通話のインフラはそれでいいのかもしれませんがねぇ……。