小田原道了尊大祭 (旧暦 卯月廿一日)

 随分と前に作っていたのですよ。

 マキマキさま・χ号。

 マキマキ♪

 バリコンもコイルもないのに、これでもラジオなのか?
 ええ、ラジオなのです。
 χ号の「χ」は変数。マキマキが一定でないという意味を込めてます。

 そもそも、例のLCFメータを買う以前に、手巻きのコイルやジャンクのバリコンの数値をどうやって確認するか、という課題に直面して考えた結果が、これでした。その都度、コイルなりバリコンなりを仮配線して、どの局が入るか調べたら、おおよそ判るやん♪ ということです。
 つまり、そもそもラジオとしてではなく、大雑把な計測器代わりにする目的で作ったのです。LCFメータが手に入って、無意味となりましたけどねー(苦笑)。

 計測目的ゆえ安定受信が前提ということから、無電源ではなく有電源にしました。
 1.5V電源でトランジスタ一石を検波と増幅の両方に使う回路です。シャンテック電子さんの「K-003 1石トランジスタラジオキット」の回路を、そのまま使わせていただきました。
 キットが売られているのに、買わずに回路をパクったんかい!? と叱られそうですが(汗)。
 シャンテック電子さんは自社のキットについて、回路図と実体配線図をサイト上で公開しておられます。ということは「自作派が参考にしても、いっこうに構わん」ということなのではないかと都合良く解釈しました(笑)。
 ま……まあ、妖之佑は以前にループアンテナのキットをここで購入していますし、そのうちラジオのキットも買いたいと思っていますから、お目こぼしいただけるかなーと。(;^_^A
 なお回路中、30kΩ抵抗のみ手に入らなかったため、33kΩで代用しています。

 試しに、270pF のポリバリコンと 330μH のマイクロインダクタをつないだところ、地元中波局がガンガン入りました。無電源で聴くのが阿呆らしくなるほどに大きな音で、トランジスタ一石が偉大に思えましたよ。
 面白いと感じたのは、無電源では綺麗な音だったのが、この一石ラジオでは、いわゆる「中波臭い」音になったことです。我々が普段、市販のラジオで聴く、あの中波の音です。出力は同じセラミック・イヤホンなのに、単三電池一本の有る無しだけで、こんなに音質が違うとは!