(旧暦 葉月十九日)

 マキマキ♪

 マキマキさま・4号。



良「3号じゃないの?」
桃「一つ飛ばすのが、いいんだよ」



 いや〜、3号あるんですけどね。
 パーツの調達にミスって停滞してる間に、4号が追い越してしまったと言う(笑)。

 マキマキ♪

 というワケで完成した4号機です。
 今までとは少し違います。

 マキマキ♪

 外部用端子も、しっかり取り着けました。

 マキマキ♪

 構成は、いたってシンプルです。
 1号機に毛の生えた程度で、0号機の足下にも及びません。

 鋭い人は一枚目の写真から、お判りでしょう。
 この4号機、実は短波ラジオでございます。
 回路は↓のサイトさんの真似をさせていただきました。ただし、例によって完全一致はしていません。

http://www.crystal-set.com/ge-radio/w130.htm

 ↑に倣い、フィルム・ケース(今や下手すると稀少品?)に 0.8mm径の UEW(ポリウレタン銅線)を十六回マキマキしました。
 GRDS での計算上は、おおよそ3〜10MHz あたり(一般的3バンドの市販ラジオに設定されている短波帯域に近い)を網羅するはずですが、はてさて……。
 ↑では、検波用ダイオードに定番の 1N60 を使っておられます。が、仮配線の段階でノイズすら聞こえなかったので、音量増大が期待されると聞き及んでいた 1SS106 に変更してみました。確かに何かが聞こえるようになりました。
 専門知識皆無ですが、アンテナ端子直下にあるバリコンは、市販の受信機で言う「アンテナ・トリマー」に相当するのでしょうか。あるいは、“簡易アンテナ・カップラー”と言うべきなのかな。ここには、手持ちにあった容量小さめと思われるバリコンを繋ぎました(ちなみに完成後、自作カップラーである2号機を接続してみましたが見事にウンともスンとも言いません。きっと内部減衰が過ぎたんでしょうね)。

 マキマキ♪

 真横から見るとマヌケな図ですね。
 雰囲気を出すために選んだダイヤルつまみをバリコンに取り付けるためのスペーサーが、いささか長すぎです。あと5mm 短いのにすべきでした。(;^_^A

 完成した物をアンテナとアース(例によって部屋に張ったままの AN-71 と、畳を這わせたままの2mコード)に繋いでみます。
 最初に飛び込んできたのはハングル語でした。北か南かまでは判りません。
 次に、微妙にズレたアクセントの日本語が聞こえました。どうやら中国国際放送のようです。
 最後に、ラジオNIKKEI を受信できました。これは公式サイトのタイム・テーブルと内容が一致してるっぽいので、ほぼ確実です。ただし、ときどき……いや頻繁に大陸や半島の電波が盛大に被ってきます。orz
 あれこれ繋ぎかたを変えてみて一番効果があったのは、アンテナ端子に略式電灯線アンテナ、アース端子に AN-71 という組み合わせです。ええ、もちろん AN-71 は部屋に張ったままですよ。つまり宙に浮いてます、アースのクセに(爆)。フェージングの中で断続的ではありますが、これで中国国際放送が0号機で聴く地元中波局よりも大きな音量になりました。たぶん 1SS106 の効果も、かなりあるのでしょう(今度、中波用にも使ってみるかな)。

 どうなることかと思いつつ作りましたが、結果としては成功と言っていいレベルだと手前味噌で思っています。フェージングや混信のせいで内容をきちんと聞き取れるまではいきませんが、とにかく受信できることが確認できただけでも御の字。
 いよいよ、アンテナを考えないといけませんね。

 マキマキ♪

 せっかくの短波ラジオなので見た目にも凝ってやろうと選んだのが、ダイソーで売られているケースでした。百円なのに、なんと日本製です!
 んが、このポリプロピレン製ケースは難敵でした。ピン・バイスの刃が入っていかないったら……。ヤスリがけにも時間がかかり、腕がえらく疲れましたよ。お金のある人は素直に電動ドリルと、いろんなサイズの替え刃を買い揃えましょう。

 それと、部品数が少ないので空中配線にしましたが、それを組んでからケースに入れるというのが、ほとんど大道芸でした(汗)。
 とは言え、プラケースに入れてからのハンダ付けはリスクありすぎます(ミスってケースを溶かす、ということね)。
 バラック建てでなくケースに入れるまでをする場合は、基盤に配線して、その完成した基盤をケースに収納するほうが簡単・確実だと思います(部品点数が少ないなら、ラグ板で何とかなります)。

 それにしても、ゲルマニウム・ラジオ(4号機はゲルマニウム素子を使ってませんが……)を嘗めてました。まさか短波を受信できるとはね。
 だって短波ですよ。ガキの頃、お高いラジオでないと聴けなかった、あの短波ですよ。それが二、三局のみとは言え、数点の部品だけで不器用に作った、しかも無電源のラジオで聴けるなんて。
 一方で、0号機とループ・アンテナのコンビは、もう中波リスニングのレギュラーとなってますよ。物理的にあまり耳に優しくないセラミック・イヤホンでのみという不便さを除けば、無問題で番組を楽しめてます。しかも電気代・電池要らずで、ですからね♪
 いやー、おかげで、やりたいことが次から次へと出てきますわー。



 ショットキー・バリア・ダイオード 1SS106 ×1、カーボン抵抗 470kΩ×1、ポリ・バリコン 266pF ×1、ポリ・バリコン 30pF(?)×1、UEW ⌀0.8mm 2m弱、陸式ターミナル×2、イヤホン・ジャック×1、ダイヤル(中)×1、ダイヤル(小)×1、ジュラコン製スペーサー M3*15mm ×2、ナット&ワッシャ 各種、ビニール被覆線 適量、ポリプロピレン製ケース、フィルム・ケース、ハンダ、ホットボンド