不成就日 (旧暦 文月廿七日)

 ここのところ、講談社漫画文庫『ゲゲゲの鬼太郎 5』の巻末資料と睨めっこしてます。
 見れば見るほど凄い情報で、あらためて関東水木会すげー。

 そのおかげでか、ぼんやりと見えてきたこと。
“鬼太郎サーガ”を大雑把に整理すると。

※ 黒い鬼太郎
 墓場鬼太郎(貸本漫画)、鬼太郎夜話(月刊ガロ)、特別編(少年マガジン)、TVアニメ墓場鬼太郎

※ 白い鬼太郎
 墓場の鬼太郎→ゲゲゲの鬼太郎少年マガジン)、TVアニメ第一期、ベトナム戦記(月刊宝石)、ゲゲゲの鬼太郎(少年サンデー)、TVアニメ第二期

※ 白い鬼太郎のその後
 死神大戦記(学研)、世界お化け旅行(少年アクション)

※ 成長する鬼太郎
 挑戦シリーズ(週刊漫画サンデー)、続鬼太郎(週刊実話)、新鬼太郎スポーツ狂時代(週刊実話)、新鬼太郎(週刊実話

※ 永遠のショタ
 雪姫(少年ポピー)、最新版(コミックボンボン)、新編&地獄編(少年マガジン)、TVアニメ第三期、国盗り物語コミックボンボン

※ まったく違う鬼太郎
 鬼太郎霊団(ビッグゴールド週刊漫画サンデー

※ 並行世界
 TVアニメ第四、五、六期

 てな感じになりますか。
「死神大戦記」は少年サンデー版より後の発表ですが、内容的には鬼太郎が南の島から日本に帰ってくるということで、少年マガジン「その後の鬼太郎」の続きになっています。
 一方、少年サンデー版の最終話で鬼太郎父子は封印状態、よくて七年後の復活という状況に陥って終わりました。
「お化け旅行」は、そんな少年サンデー版終了から五年後に発表(二年縮んだのは子啼き爺の予想が外れたから?)。
 なので強引に順序立てるなら、「その後の鬼太郎」→「死神大戦記」→少年サンデー版→「お化け旅行」となるんでしょうか。
 少年マガジン版→少年サンデー版→「その後の鬼太郎」という時系列もありそうですが、「その後の鬼太郎」で鬼太郎が「かれこれ三年も」妖怪退治していて疲れた発言をしてますので、少年サンデー版で言われた「七年」がどこにも収まらなくなります。ちなみに、少年マガジンの連載は「墓場」を含めると、ほぼ丸四年でした。

 で、問題なのは、これらをどの本で読破するかということ。
 特に挑戦シリーズ、新鬼太郎、新編は、それだけのシリーズとして出てなさそうなので。

 あれこれ探して、詳しいブログさんを発見。

https://miruz-2.hatenadiary.org/entry/20070908/p1

 本当に凄い人たちは大勢おられるわけで。
 妖之佑のような凡俗は助かります。

 ただ、この情報がいつまで有効かは難しいところです。
 何せ水木作品に限らず、昭和の名作群は気づいたら品切れあるいは絶版なんてこともザラにあるので。
 そしてまた気づいたら再版や復刻や体裁変えての新刊とか。この繰り返しです。

 ↓は、今でも更新しておられるうえ過去の情報も残しておられるので、かなりの精度。

http://www.lares.dti.ne.jp/~hisadome/mizuki_1.html

 エピソードごとの収録先一覧ですから、自分の頭の中にまとめるのが少し苦労しますが、情報量を思えば何てこともない。
 ここから、じっくりと、どの本とどの本を組み合わせて補完し合うか、それを考えるのもまた楽しみということで。