望 (旧暦 文月十五日、盂蘭盆、中元)

 前回、大穴に落下した飛羽真。
 リグ・シャッコーみたく浮かび上がってきたよ。その手にはプリミティブのブック。
 意識朦朧でも変身してきっちり闘えるのは、プリミティブドラゴンのなせる技。暴走フォームだった設定が生かされました。
 歴代の暴走フォームで、こーゆー使いかたした例はないですな。上手くやりやがって。

 何だかんだでラスボスは倒したけど、飛羽真は消滅。
 賢人、辛いよな。この未来を回避するために闇堕ちしてたのに。

 で。

 はい、平成ライダー定番の「一年後」来ましたー。令和だけどな。

長谷川圭一賞」(笑)の授賞式が、まんま「神山飛羽真を偲ぶ会」で困る。
 会場にヒューマギアいたな。『ゼロワン』と同一世界と解釈していいんだな?

 消えた飛羽真は、新たなワンダーワールドで独り、物語を書いてましたとさ。
 毎回のOPは、そのシーンだったという。ここは、まんまとやられたわ。
 確かに、執筆には最光な環境だと思う、あそこ。景色は良いし雑音ないし。

 で、脱稿したので、ルナやタッセル、そして浄化されたストリウスたちに送り出されて帰還。
 飛羽真が新たな物語を紡いだおかげで、消えた人々も復活。

 綺麗に終わらせやがった。

 剣士を少なくして、飛羽真、賢人、倫太郎の三人に絞ったら、もっと良かっただろうと思います。
 とにかく剣士が多すぎましたね。しかも、それぞれの心理をきちんと描こうってんだから、ほとんどが中途半端になる。
 例えば蓮とデザストのくだりは、倫太郎でもできたんじゃないかと。生真面目な倫太郎なら、強さを求めて迷走しても不思議じゃないですよね。
 子育て王は、ベテランとして脇を固める役に徹するだけでいい。
 刀鍛冶は、銃後の守りに徹したら、もっと味が出せた。変身したらキャラ激変ってのは、最初の頃だけでやめちまったし。
 神代兄妹が敵でなくなって以降も距離を置いてたのは良かった。できれば、飛羽真の帰還もツンデレっぽく迎えてほしかった(笑)。
 剣士の数を減らして浮いた分を、例えば詩人ストリウスに割いてたら、ストリウスの絶望にも共感が生まれたかもしれないですね。

 ということで最終章でした。
 ああ、最終回じゃなかったのねん。
 次回、最終回は「増刊号」なんだそうで。