初伏、庚申 (旧暦 水無月二日)

 保護者からついに自らを斬らせる究極のスパルタ師匠に。
 匂いに敏感だったり、「紅生姜ちゃんと喰えよ」と言ったり、デザストはどこまでもイマジン意識してたよなぁ。実はメギドでなく本当にイマジンだったりして。
 ちなみに蓮は主人公ではないのだが……。

『聖刃』も、そろそろ終盤ですか。
 主人公が「文豪で剣豪」というキャッチは、早々に忘れ去られて、今や飛羽真が小説家というのを皆、憶えてないと思う。執筆してねーし。
 昭和からそうでしたが、新ライダーに個性を与えようとする目論みは、だいたい過半数で失敗という歴史です。
 成功例だと、アマゾンが野生の闘いに終始したこととか(でも喋って服着るようになっちまったけどね)、ストロンガーが流離いのヒーローに徹したこととか。平成で言えば、永夢は医師としてブレなかったし、令和の或人も最後の最後までちゃんと社長であり続けた。
 なお、探偵や刑事は、そもそも闘いと関連性が高い職業なのでライダーとして個性的設定とは言えない。むしろ王道。
 失敗例は、深海用カイゾーグのXが海に潜らないとかメカ的変身をやめてしまうとか、スカイライダーが飛ばなくなるとか。初代である本郷ですら桜島以降は科学者要素ゼロになってたし。平成群の大半は言わずもがな(つか職業不詳の平成ライダーは、たいがい個性作りの設定に失敗してる)。
 けっきょく、平成以降では変身アイテムでしか個性を出せない状況が続いていると言えます。およそ闘いに無関係と思えた「社長」にこだわりぬいた『ゼロワン』は数少ない成功例ですよ。

 では、どうすればいいのか?
 素人考えですが、『聖刃』については作家と担当編集のテンプレに従えばよかったと思います。
 つまり、仕事どころじゃないとメギドと闘っている飛羽真を、「原稿!」と叫びつつ戦場でもお構いなしに追いかけまわす芽依、という図式に最後まで徹する(最初期には、やってたんだよな)。
 コミカルにはなりますが、平成以降にありがちな寒いギャグを山盛りするより、ずっとマシだと思います。いやいや、一年通してもマンネリにはならんでしょ工夫さえすれば。ルパンと銭形なんて半世紀も同じこと続けてるんだし♪
 残念ながら芽依が早々に編集であることを忘れてソードオブロゴスの協力者になってしまった時点で「文豪で剣豪」の目論みは失敗が確定したと、そう考えます。

 そう言えば、もう次期ライダーの情報は出てるのかな。
 ふむふむ。商標登録からの情報では「リバイス」とのこと。詳細は不明ですか。まあ八月になれば情報公開されるでしょうね。
 それより、ついでに見つけたのが『BLACK SUN』というタイトル。リブートだそうで。かつての光太郎の中の人がやらかしたタイミングで、これ来ますか(苦笑)。