二の午、一粒万倍日、横手かまくら (旧暦 睦月四日、凧揚げ)

 尾上が息子に言ったことは、おおむね正しい。
 みんなを守るには、一人では無理。だから共に闘う仲間が必要。
「英雄は、ただ一人でいい」というクウガですら、協力者がいたわけだし。
 ただ。
 つるむ相手は選ばないとね。
 ってコト。

 皆の前で人とメギドを切り離したのは大きいな。おかげで、バカの蓮ですら、とりあえず剣を退いた。
 まあ一人くらい、メギドを人と込みで斬って闇堕ちする展開のほうが面白いとは思う。
 となると生真面目で石頭の倫太郎が適任かな。





 カブトムシ、強いなあ。
 あれでラスボスじゃないってんだから困る。
 まあ、五代は本部長にまであの名刺を渡すぐらいのメンタルだから、大丈夫。何とかなるでしょ。

 一条さんは、薔薇のタトゥの女と、これで三度目の邂逅かな。
 また半殺しにならなきゃいいけど……。

 生き残ったグロンギの数も僅かなのに、あんな同族で決闘してていいんだろうか。
 種族の繁栄あるいは滅亡にすら興味がないんだろうか。
 彼らの価値観が、さっぱり判らん。せめてグロンギ語をヒアリングできたらな。