『幸せカナコの殺し屋生活 4』
若林稔弥/星界社COMICS
第三巻のときにやった予想は半分当たり半分外れ。
ラブコメ路線が加速、というのは予想どおり。
でも、その後の展開が予想外すぎてもう……。
ていうか、「明るくニコニコ暗殺」という作品コンセプトは、どこへ?
これまでカナコさんの標的は、瞳のない白目を持つ、人のようで人でない“人でなし”、言いかたを変えれば“人間もどき”でした。
しかし、この第四巻では、カナコさんは瞳のある相手を手にかけます。
一線を越えてしまったので、もはや「明るくニコニコ暗殺」には戻れませんね。
最後の最後をギャグで〆る可能性も、もはやないですね。あるとしても超濃いブラック・ジョークがギリギリでしょう。
いやー、ガチな展開で、まいったわー。
いつもの動物ネタが全然頭に入ってこないほど。
いちおう、第二巻の覚醒シーンと第三巻の実家のシーンとで、シリアス要素を見せてはいたんですけどね。でも、まさか、ここまでやるとは。
最初っから、こうする予定だったのかな?
だとすると、見事に騙されました。