小満、八せん終わり、三隣亡 (旧暦 卯月廿八日)

 六期の『鬼太郎』は本当に良作でした。
 あえて探さないと、ダメな回に思い当たらないほどです。

 ので。
 傑作集とも言える再放送に便乗して。
 妖之佑なりの名エピを挙げてみたりして♪

 まずは異論などないはずの、シロの号泣が頭から離れない第六話。
 そして第七話の幽霊電車。六話と、これの二つは鉄板でしょ。
 六期三人目のヒロインである花子さん推しの第十話、学校の七不思議もアリですね。
 前後編ですが、強敵として八百八狸の第十一、十二話も入れておきたい。あの無能総理も出てきますし。
 目玉の親父さんが孫くんになっちまった第十四話。
 人の業を軽くサラリと描いた第十五話の、ずんべら。
 スナイパー庄司が大活躍する境港の第十六話。
 ねこ姉さん野菜作りに勤しむの第十八話。ここは、かわうそを追い回す、ねこ姉さんの迫力も外せないっス。
 太平洋戦争に触れた第二十話。これも良エピソードですね。冒頭、夏休みの自由研究が決まらなくてダラけてる、まなの様子がエピローグの布石になっているところが秀逸。
 第二十二話の牛鬼も定番中の定番。
 妖怪アパートの第二十三話。軽く泣かされます。
 ハロウィン爆発しろ、の第三十話。まなのコスプレが最重要項目♪
 第三十一話は小豆推し。テンポの良いコント短編で好きです。
 新春一発目に人の闇を容赦なく並べまくった第三十八話もダークで良いですね。火車が体を乗り換えて今もどこかで……という怖さが更に良し。
 内容はしょーもないギャグだけど、歴代の猫娘が集合した第三十九話。
 さら小僧の歌をパクッた芸人の末路を描いた第四十話も、すばらでした。
 同じく、鬼太郎が人を見捨てた第四十五話の万年竹。
 一話完結形態ではないのですが、子猫姉さんと花子さんの共演は貴重なので、第五十一話もキープ。
 第五十四話、泥田坊の最後も後味悪すぎてGJ。
 第五十八話のカマボコ回も外せないなあ。
 第五十九話、後神のヤンデレぶりが最高。
 第六十八話、お盆の地獄流しはダークかと思いきや、ハートフルな結びで意表を突かれました。
 鬼太郎シリーズでは群を抜いて怖いタイタンボウさまの第七十話。怖さレベルでは二期が勝ってますが、でも六期のも捨てがたい。
 ねこ姉さんの乙女ぶりに敬意を表して、第七十二話も確保。
 皮肉の効きかたが六期の中でダントツかもしれない第七十三話、ヤマタノオロチ呼子
 重たさで六期中ダントツなのが第八十話、陰摩羅鬼。
 サンタがトラウマになりかねん第八十六話。「しのはら」が推理物みたいで巧みでした。
 第九十三話、まぼろしの汽車も忘れちゃいけない名作。某魔法少女が1クール、某厨二病大学生が2クールかけたことをたった三十分でやっちまうんだから凄いよ。
 第九十四話の温泉回も、取っときたいなー。
 そして最後に。一話完結形態でない分、中途半端になりますが。まなと鬼太郎の出会い、という意味で第一話と最終話のペアも欠かせないと思います。あの夕刻のカーブ道、ですね。

 うーん。
 一桁に絞ろうと思ってたのに、とんでもねー数になっちまっただ。
 やっぱり六期そのものが名作なんだな。