出雲大社神在祭 (旧暦 神無月十一日)

 相も変わらず内容の薄っぺらな、あるいは嘘八百党首討論でしたが。
 日本の政治家が低脳・嘘つきなのは今に始まったことでもないうえに二世、三世議員が増えたので、仕方ない。一般市民としては迷惑至極な話ですがね。

 それはともかく。

 そんな政治の低級さに呆れ果てた層が、
「選挙には行かない」
 だの
「白票を投じる」
 だのと曰うわけですが。

 いかにも「自分は利口だから、あえて棄権するんだぜ。おまえらとは違うんだぜ。どうだ、すごいだろ、カッコいいだろ。ヘイヘイ♪」と自画自賛しているようで失笑です。
 棄権・白票とは白紙委任に他なりません。つまりは「消費増税200%になっても、自宅の隣に原発が建っても、徴兵制が布かれても、どこぞの国と開戦しても、どこぞの国に国土を売り渡しても、シビュラ・システムが導入されても、一切合切、文句は言いません」という最悪の選択です。そんなことをする人が頭良いはずないですよね。
 かつて、森総理が無党派層を指して「投票日には寝ててくれればいい」と発言して問題視されたことがあったとおり。政権与党にとり、もっとも読みづらく選挙対策を取りにくい、つまりは“危険な地雷”が浮動票です。だからこそ、それらの層には棄権してもらうのが一番助かる。その本音が出たわけですよね。
 当人が与党支持なら棄権・白票もありかもしれません(個人的には、与党支持者であっても、選挙権放棄は愚かな行為だと思いますがね)。
 ただ、「どいつもこいつも気に喰わねえ」と棄権するのは得策ではない。

 何度も申していることですが。
 大好きな政党・政治家は、いないかもしれない。
 けど、どなたにも大嫌いな政党や許せない政治家は、いるはずです。いますよね。いるに決まってます(大笑)。
 ですから、大嫌いな政党・政治家を困らせるために自分の一票を使う、という方法があるはずです。そう。もっとも嫌いな政党・政治家に厳しく対抗する勢力(たとえそこも気に入らない所だとしても)をわざと応援する。そうやって、一番嫌いな相手の手枷・足枷を強化する。「反対票」「批判票」と呼ばれるヤツです。あるいは「敵の敵は味方」の論理。
 棄権・白票より、ずっと有益な手段だと思いますけど、どうでしょ?

 繰り返しますが。
 棄権・白票を選んだ人は、政治に文句を言ってはいけませんよ。すべて、お上の命ずるままに、ただただ頭を垂れて服従のみするように。


 なお、政治に無関心なゆえに投票しない層は、自らを奴隷状態にしている愚者なので、論ずるにも値しないし、気にかけてやる必要もないと思います。
 それは政治家先生がたも判っているので、社会構造のしわ寄せは、そういった層に押しつけられる道理なのです。これもまた、自業自得の一種でしょう。