(旧暦 如月九日)

 朗報。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1903/14/news119.html

 もちろん妖之佑はDJなんぞやりませんし、DJブースのある店に通う趣味もありません。
 でも、これは朗報。

 なぜならば。
 SL-1200MK6 の生産完了以降、DJたちによる 1200 狩りによって、市場の SL-1200 生存率が下がったからです。
 いえね。普通にレコード盤を聴く人たちの使っている 1200 は、その後に中古市場に流れたとしても「生存」扱いできるのです。
 ですが、DJ(プロ、アマ問わず)が使ってから放出した代物は、もはや使い物になりません。酷使により擦り切れてますからね。
 DJたちがDJ専用機だけ使っててくれれば問題なかったのですが、↑のとおり、SL-1200MK6 が生産完了して以降は、DJ用でない 1200 もDJ用途に駆り出されてしまったワケで。そうなるともう、レコード鑑賞用には戻れません。身体ズタボロですから(涙)。

 SL-1200 シリーズでテクニクス自らDJ向けと明言したのは MK3D 、MK5 、MK6 の三機種なんですよね。これらにはDJ用の滑りやすいスリップシートが付属していた反面、ホコリ除けのダストカバーが構造的に付かないので、逆に言えばピュアにレコード盤を鑑賞したい人が買っても幸せになれない機種。
 で、それ以外の MK2 、MK3 、LTD 、MK4 、MK5G 、GLD は本来、オーディオ・マニア向けであり、DJでの使用前提ではなかった(性能的には問題なく使えるけど、あーゆーハードな現場には、もったいないって意味ね)。これらの状態の良い生き残りが中古市場で狩られてしまったわけですよ、飢えたDJども(笑)に。
 なお、初代である SL-1200 は、そのシステムがDJ用途に向かないため捕獲されずに済んだ模様(もともと中古市場での数も少ないと思われ)。もっとも、MK2 と比較してもスペックで勝負にならなかったけどね。しかも、MK2 の構造・仕様は、そのままに現行の高級版 1200 群にまで長年に渡って引き継がれています(それほどに初代から MK2 への進化は劇的だった)。

 ええと念のため。
 妖之佑はDJという職業・趣味に偏見だの敵意だのは持っておりません。
 ただただ、オーディオ用の 1200 がDJ用に酷使され死んでしまうのを残念に思っているだけです。
 例えるなら、ノーマルの箱スカが次々とカリカリのR仕様にチューンされていくのを憂う気持ちに近いと申しますか……あー、かえって判りにくい?

 なので、今回のDJ用としての MK7 登場を朗報と言ったわけなのです。
 これで、今でも生き残っている往年の 1200 たちが救われる。ウチの MK3 も狙われずに済む。

 DJ向けでもなくオーディオ・マニア向けでもなく、一般向けに発売される SL-1500C も期待できそうですね。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1901/08/news081.html

 何せ、何年か前に復活を果たした新生テクニクスの 1200 群が、とにかくお高いですから。(;^_^A

 逆に今、あえて初代 SL-1200 を探す。という選択肢もあるかな。レコード鑑賞だけなら初代でも充分すぎるから。
 とは言え、そこまでするならオイラは SL-1100 を選びたい(爆)。



 上記のとおり。
 レコード・プレーヤ探して中古屋で SL-1200 系を見つけても買う前に、よぉくチェックするのを強くオススメします。DJブースで頑張りに頑張った結果ヘタレてるの、けっこうありますからね。
 まあ、中古品でレコード観賞用ならデンオン(デノン)のほうが無難かな。こっちはDJ用途に向かないから、そーゆータイプの劣化は無いはずです。