昭和の受験生は辞書の内容を暗記するごとに、そのページを食べたという……。
これを実践する者がいたとはな。やるなゼロツー!
どこか安全な場所から偉そうに命令ばかりしていると思ってましたが。
宇宙からでしたか、パパたち。そりゃ安全だよな。
で、そんなパパのうちの二人が地上というか地下? に下りたのは意外でした。危険な現場に赴くタイプではないと思っていただけにね。
で、あっさり退場には藁。
叫竜の姫の台詞からすると、二人は……いや、パパたちは「人間になりすま」している?
たしかに、姫を暗殺しようとしたときの身体能力は人間のものではなかった(軽く返り討ちだったけどねー)。いえ、アニメ作品全般の人間としてならフツーの動きかもしれませんが、少なくともこの作品の中の人間は、あんなジャンプ力を持ち合わせてはいないですよね。つまり、パパは人間ではない。
で、ウザいイケメンの台詞から「人類は進化の過程で生殖機能を切り捨てた」と。
ゾロメが都市で世話になった婆様の様子から、人類が自然繁殖しておらず、受精段階から管理されているであろうことは判ってましたけどね。
ただ、それは叫竜が台頭したせいで世界が荒廃し仕方なく、だと思っていたのですが。
パパたちが「人間になりすま」しているとなると、これって人ならぬ者による人類管理、ですよね?
連中がAIなのか異星人の類なのかは判りませんが、ともかく人類に気づかれぬまま管理支配しているという点で、エージェント・スミスや『ゼイ・リヴ』の宇宙人などに近い立ち位置と言えそうです。
パパの一人が言った「愚かですな。自分たちの生み出した子により地上が焼かれる痛み、味わうことになろうとは」という台詞がね、もう意味深で。
ゆっくり読み砕きますと。
地上が焼かれる痛みを味わうのは姫、つまり叫竜の側ですよね。
で、その痛みをもたらすのは、つまり地上を焼くのは、その叫竜が生み出した子。
もちろん、降伏勧告を拒否したことを「愚か」と言ったのだから、地上を焼くというのは叫竜の殲滅を意味する。
殲滅されるのが親で、殲滅するのが子。
…………おい。
パパたちって、叫竜が生んだことになるぞ。
そのパパたちが今の人類を管理している。
叫竜はメカっぽいので、人類文明が生み出したようにも思えるし……とすると、これって一周ぐるりと回ってるのかな。
そう言えば、割れたコアからコロッと出てきた塊も気になるんだよなぁ。あの胎児みたいなヤツ。通常で考えれば、叫竜が人間を取り込んで利用している、あるいは人間がモンスター化したものが叫竜、のどちらか。でも、そんな簡単な真相じゃねーよなー。
ともあれ、ココロが身ごもるのは、いや、すでに身ごもっているのは、ほぼ確定で。
その子供が、荒廃しきった地球にとって未来への唯一の希望となりそうですな。
うわ、まるで『ガルフォース』だよ。
ちなみに。
パパたちの組織「APE」ってのは、英単語だと「類人猿」となります。だからでしょう、パパたちの仮面は、これに倣ったデザインになっている。
で、類人猿というのは猿のごく一部で、ゴリラ、オランウータン、チンパンジー、ボノボを指します(テナガザルも入るけど、こっちには「lesser」が付くので別枠とするのが妥当)。つまり猿の中でも頭の良いグループ。分類的に言えば、人類に最も近い猿、かな(ヒトも類人猿とする説もあり)。
で、『猿の惑星』なる邦題で有名なSF映画の原題は“Planet of the Apes”ですから、正確に訳すと『類人猿の惑星』となるのですね。
つまり、パパたちって、そういうことなんじゃないのかな。とか思ったり。
ここから勝手な推理。
かつて人類が実験で類人猿を改造した結果、人類に相当する知性を得てしまう。
それが自己の権利を主張し人類と対立、全面戦争となり人類側が敗北。
以降、人類は類人猿の支配下に入り、徹底的に管理される。世代を重ねることで記録・歴史を捏造し、嘘の人類史を刷り込む。それを本気で信じ込む哀れなる人類の末裔。
一方、一部の人類は類人猿の支配を逃れるべく叫竜を産み出し、その中に遺伝子レベルで自らを保存。地球の覇権を取り戻すべく、類人猿と闘い続けている。
類人猿は、そんな叫竜相手に、支配下にある人類を消費する。
というのが真相だったりして。ね。
ゲゲゲの森って電波の届く圏内なんだ。びっくりー。
ロリコン・ストーカーの爺さんは、この際、置いときまして(笑)。
ったく、女子アナに色目使うオッサンと言い、六期の妖怪はイロキチ揃いかよ(爆)。
とりあえず、ねこ姉さん監修による猫語辞典の発刊を望む。
昭和じゃない今、カラスの群れで空を移動したら、あちこちにキャッチされるんじゃないか鬼太郎。と小一時間……。
あ、いや、遠目にはドローンと勘違いしてもらえるのかな?
ああ、一部のUFO写真の正体は鬼太郎だったのか。
鬼太郎と、ねこ姉さんが犬山家に土足であがったのは最悪の事態、例えば敵の待ち伏せや罠を警戒してのこと。
だと思いたい。
今期も使ってしまうんですね「がしゃどくろ」……。
何度も申しますが。
巨大な骸骨の妖怪は古い文献にもありますが、「がしゃどくろ」という名称は昭和の創作です。なので、この部分は、ぜひともあらためてほしいところなのです。
六期でも、これやっちまうと、ますます「がしゃどくろ」が古くから伝承される妖怪の名だという誤解が継承されてしまいますよ。困ったもんだ。
シロへの、さりげないフォローは嬉しいですね。
あれなら第六話の内容そのものに影響が及びません。
そのうえで、視聴者に「あ、シロかな?」と思わせてフォローとする。もちろん演出側は「シロ」だと断言などしていない。受け取る人に委ねているワケ。
お見事!