時代祭、鞍馬火祭 (旧暦 長月十四日)

 前編での二人の亀裂を、こー結んでくるとはね。なるほど、ゲイツにあれを言わせるためだったのか。
 脚本、ちゃんと頭使ってる。恐れ入りました。

 ぶっちゃけ、今回のアナザーはどうでもいい。未練たらしい片想い失恋男ってだけだから。
 重要なのはウォズの表情でしょう。ソウゴが意に沿わぬ言動(要は人助け)をするたびにイラっとしている……ように見えて要所要所で笑みを見せてます。つまり、
結果的にOK出してる。あるいは、イラっとすること自体が芝居で、実際のところはウォズの思いどおりにソウゴの成長が進んでいる?
 ウォズの目的は今のところ最低最悪のオーマジオウを誕生させること……なんですが、ひょっとして違う? という気がしてなりません。どうにも、ミスリードされてるようでね。
 タイムジャッカーはジオウとは別の王を誕生させるべく暗躍しているわけですが、こちらの場合は目的すら判っていない。オーマジオウの誕生阻止が目的であるなら、実はレジスタンスと同じということになる。ただ、やりかたが違うだけでね。けど、それだと収まりがよろしくない。それよりは、自分たちに都合の良い王を作り出して美味しいところを持って行こう、とかのほうが日頃の非道なやりかたに合ってる気はしますね。

 前にも書いたことですが、『ジオウ』の物語そのものが過去改変の結果であり、正史ではないのですよね。
 便利で親切なウォズえもんが説明してくれたように、アナザーの誕生という過去改変によりオリジナルのライダーは消滅、アナザーを倒すことでライドウォッチが生成されジオウかゲイツがライダーの力を継承する(ストーリでの順番は逆になってるけど、アナザーを倒したライダーの力は、アナザーが倒れた結果のウォッチを過去のオリジナルに手渡して、それを“現在”に受け取り継承したものなわけで……ああ、ややこしい!)。その切り替え時に、オリジナル・ライダーの記憶や力が蘇る。ただし、力の継承も過去改変なので、オリジナルは最終的に歴史から消える。
 要するに、ジオウ(と言うか正確にはライドウォッチ)もアナザーも正史を書き換えた結果の産物。なので、オリジナルのライダーと共生は不可能。これをストーリとして最終的に、どう落とすのか? 『ディケイド』はグチャグチャになっちまったけどねー。

 次回、まさかの神降臨(爆)。あいかわらずイカレた演技が走ってますなー♪
 しかもしかも、まさかの映司!?
 社長、エグゼイド編で出番がなかったと思ってたら、オーズ編に出てくるとは!

 そして。
 仁藤はウォッチを二個持っていながら、ゲイツに一個しか渡さなかった。
 これは仁藤の再登場ありますよね?

 ところでウォズさん。
 ウィザードの力はゲイツが継承したと、少しだけ残念がってましたけど。
 ウォッチは二人の間で使い回しできるんだから、無問題じゃね?