(旧暦 葉月十日)

 ラジオに触れたら、通信機型受信機にも触れないと不公平。
 とは言うものの妖之佑、通信機型受信機は使ったことも触ったこともありません。ジャンクの一台を除いては。

 そのうえで以下の妄想妄言ですので、ご容赦を♪



 まず言っておきたい。
 アイコムの IC-R75 を買おうかどうしようかずっと悩んできた、そこのあなた。
 今ならまだ間に合います。財布的に無理すれば届くのなら、買ってしまいましょう。後悔しても手遅れです。

 と叫びたくなるほどに、通信機型受信機も選択肢がなくなりました。
 今はデジタル機種しかないのですから、最新型を選べというのがデフォなのも言うまでもなく。
 そんな中で、IC-R75 は無理すれば届く価格帯で高性能という、現在での良品でした。なので生産終了が残念でならない。後継機種は倍以上するらしいですからねー、お値段。
 アルインコには悪いけど、DX-R8 は、やっぱり見劣りするんだよね。ホント失礼言うど。(;^_^A とは言え、妖之佑が買うなら、もうこれしか選択肢がない……。orz



 さて、気を取り直しまして。
 往年のアナログ名機に手を出すとなれば、これはもう性能よりも雰囲気でしょ。例えるなら、今の時代に、あえてキャブレターの空冷エンジンを積んだ旧車に乗る、みたいな。白煙にエンストどんと来い、みたいな。
 て言うか、そこまで達観しないと、本来がラジオと比較にならない高性能で売っていた受信機たちを、くたびれきった今さらに使う意味なぞ、ありえませんです。
 この点、ラジオの名機は状態が良ければ、むしろ現行品よりも高性能な機種が多いんですよね。要はラジオという商品カテゴリそのものが堕落したワケ。皮肉なものです。

 具体的な機種名も、そこまで詳しくないのですが、家電メーカーから出ていた二機種には憧れがありましたよ。いちおうラジオのカタログに載っていましたが、実質的には通信機型受信機でしたからねー♪
 一つは、ソニーICF-6800 。PLLシンセサイザ選局でデジタル・カウンタによる周波数直読。なのに、操作はダイアルを回すアナログで、バンド切り替えにはバリコンを使うというアナログからデジタルへの過渡期らしい品。ただし、カウンタが暴走する欠陥品だけどなー。買うなら、改良型の ICF-6800A にしとけ。こっちも完璧ではないけど、故障率は低いそうだから。
 もう一つは松下の RJX-4800(プロシード4800)。プロシードを名乗りラジオのカタログに載っているものの、ナンバーが「RF」でなく「RJX」となっており、メーカー自ら通信機型受信機だと認識していた模様(松下の「RJX」はアマチュア無線機器に付けられるナンバー)。こちらは欠陥とかなかったはずだけど、選べるなら改良型の 4800D にしたほうが良さげ。なお、オクで比較的よく見られる北米仕様の RF-4800 や欧州仕様の DR49 は、日本国内のFMに対応できないので、電源電圧とともに要注意。

 で、通信機メーカーの品となると、ほとんど知識ございません(汗)。
 なので外見だけで語りますが。
 いかにもメカメカしい面構えのトリオ R-300 。無骨そのもののドレーク各機。などなどありますが。
 妖之佑は、八重洲 FRG-7 をイチオシに据えたいと思います。トリプル・スーパーであること、見た目が格好良いこと、などなどで説得力があると感じています。お金と置き場所に余裕があるなら今すぐにでもオクとかで買いたいですよ(笑)。

 もっと渋くいくなら、トリオ 9R-59D という真空管の名機がありますけどね。
 拾ったジャンクが手元にあるものの、ウンともスンとも言わないので長年、押し入れの肥やし状態。これが稼働すれば雰囲気的には、ほぼ満点でしょうね。

 もしも近しい知人・友人に腕の良い自作マニアがおられるなら、経費とお礼を添えてお願いする手もありますね。もちろん腕に自信があれば、自分自身で作ることもアリですが。
 手作りの真空管短波ラジオなんて渋すぎます。
 それで夜な夜な雑音混じりの解読不能な異国語を聴いていれば、月からの怪電波を受信してメモするイングレッサ職員の気分に浸れることでしょう(爆)。

 組み立てキットもあるにはありますが、ある程度の性能を求めるとなると、けっこうな技術と設備が必要ですから、手間暇考えれば自作とたいして変わらない気がします。
 真空管のキット、かなり高いし。



 いじょ。