あー。
一つ思いつきました、不可思議現象なしにいける方法。
前もって催眠術をかけておくんですよ。
何らかの条件付けで、「意識の下で最も畏れているものが巨大なバケモンになって追いかけてくる」という暗示が発動するように仕掛けておくワケ。
トリガーは、たぶんあの“音”ですね。人によって野獣の咆哮だったりロボットの音声だったり笑い声だったりのアレね。普通の笛の音あたりでも、暗示をかけられた者には、どうにでも聞かせられるわけです。で、昼間は音だけで、夜になると恐ろしい姿も出てくるようにしていたのでしょう。
問題は、いつ仕込んだか、ですが。
ツアーの前に、村に入るまでの道での万が一に備えて保険をかけるなどの理由で個別説明の場を設ける。
あるいは、バスに全員が乗ったところで薬物で無力化、暗示をかけたうえで忘れさせてから覚醒。
後者だと全員に容疑がかかりますが、前者なら主催者が容疑者ですね。
ああ、合理的説明がまだ有効で良かったですよ。