(旧暦 卯月廿二日)

 ネットのアンケート企画で、

 物語に登場した食べ物の中で食べてみたいものは?

 というのが何度もあった記憶があります。
 たしか、毎度のダントツが、いわゆる「まんが肉」だったかと。『ギャートルズ』などの、でっかい骨付き肉ね♪ どっかの食品メーカーが商品化したこともあったっけか。そう言えば『仮面ライダー剣』に小道具として出てきたこともありましたな。タイガー・アンデッドの洸姐さんがパクついてた♪

 アンケートとは関係ないものの。
ハルヒ』の朝倉のおでん、なども商品化されてましたが。

 妖之佑が食べてみたいと思うのはね。

 映画『カリオストロの城』で、ルパンと次元が取り合いしてた大盛りスパゲッティ

 なのですよ。
「はい、おまちどお」
「おおー、旨そー」
「随分、熱心ね。何調べてるの?」
「いやあ、古い指輪を拾ったもんでね。値打ちモンかなーと思ってさ」
「まあ素敵。それクラリス様の紋章ね」

 のシーンです、はい。

 もちろん単なるスパゲティなので再現できないわけではなく。
 ただ、具とソースが何なのかは、はっきりさせないといけません。
 となると、カリオストロ公国の位置を特定するところから始めないと。

 欧羅巴の小国というのはルパンの台詞から明らかです。主な(表向きの)外資収益が切手の販売と観光ということから、風光明媚な土地だということも。
 カリオストロ城の生活用水が水道橋を通して供給されていることや、終盤に現れた古代の町並みからも、ローマ帝国の影響を強く受けた地域っぽい。
 湖はあったが海のシーンはなかったこと、ルパンと次元が公国に入ったばかりのシーンが牧歌的だったこと、チンクェチェントのバトル走行シーン、伯爵の結婚式に急行する銭形警部の「けっぱれーっ。今日中にこの山を越えるんだーっ」の台詞、バチカン大司教様を拉致する際に次元が羊飼いの老人に変装したこと、などなどからも内陸部でありしかも山間部だと思われます。
 式を執り行う大司教様がバチカンから車で向かっていましたので、バチカンから車で行ける距離という説もありえますが。ただ、これは、あるいは近隣国の空港までは空路だった可能性を否定しきれないため確定とまではいきません(どこかの大都市が公国と近いのはラスト・シーンで明白)。
 あるいはあるいは。イタリア半島自体、かつては無数の小国の集まりだった歴史から、カリオストロ公国もそんな小国の一つでありイタリアに併合されずに生き残った希な例、かもしれません。となるとイタリア半島内陸部という可能性も。
 いちおう、妖之佑としてはイタリア半島の付け根かつアルプス山脈南端あたりと推測します。

 いずれにせよ、気取らないメシ屋で出てくるのが大盛りスパゲッティなら、イタリア近辺なのは、ほぼまちがいないかと。
 となるとソースはトマト・ベースかな。山間部なので具は羊のミンチ・ボールあたりかも。あるいは丸い羊肉ソーセージ?

 ……などと思考実験は延々続くのであります。