(旧暦 卯月廿九日)

 小説版等々、他メディアをチェックしないと何が何だかという視聴者放置プレイな『AGE』クオリティ……。


 フリット爺さんがキオのXラウンダー資質と AGE-3 だけを心配していたのが、意地をはっているのではなく本音にしか見えなかった。あれでは、孫を心配している演出ではないね。

 アセムは、サッサとキオ救出に向かい、フリットには事後承諾ですますのが筋でしょう。時間ないんだし。

 そもそもキオは、あのデカブツに捕まったとき、なぜオープンゲットしなかったのか?(ゲッターロボなら、まちがいなくそれで脱出してるし)
 いったい何のためのコアファイターなんだか。

 ヴェイガン隊長機二機を相手に善戦する AGE-1フラットも、どうしたもんかと……。フリットがいくらXラウンダーだからって、機体がその異能についてくるという便利さ、つか安直さがね。仮にもヴェイガン側は新型機ですぜ。
 ほら、アムロ曹長も言ってたでしょ。「もっと早く反応してくれっ」って。

 マッドーナ工房の神出鬼没さ、と言うか超便利さも相変わらずで。海賊ともども情報力・行動力ともに、できすぎです。
 この物語世界の地球圏は、違法業者と海賊で守られています……って、いくら何でも連邦が無力すぎませんか?。



 だからサー。
 最初っから、富野ガンダムなんて無視して『AGE』独自の世界観をやればいいんですよ。
 子供であるキオが超強いパイロットで、ガンダムも超スパロボで、展開すべてご都合主義で。
 連邦は無気力。ために違法業者や海賊などの民間人たちが有志で地球を守る(ほとんど『キャプテン・ハーロック』ですな)。そうであればこそ、「MS鍛冶」って造語も生きてくる。
 リアルロボ作品に求められる整合性を完全無視して、「面白いは正義!」と開き直ることでのみ『AGE』は傑作になりうるのです。人が素手でMSを殴り倒す『G』みたくね。
 見てくればかり富野ガンダムを真似た時点で、『AGE』の失敗は約束されていたようなものです。
(受け取りかたは人それぞれとは言え、『AGE』を面白いとする人の神経は、マジで理解できません。まだ『種』を面白いと言う人のほうが、何とか信じられなくもない、ってくらいにね)