先の『ジャイアントロボ』を読んだ影響で。
長年、気になっていた作品をようやく見つけました。
断片的記憶しかなく。
どこから単行本化されているかも判らず。
つか、そもそもタイトルも憶えておらず。
記憶のカケラから拾い上げた「火星」と「超能力者」という二つのキーワードだけを頼りに調べました。
いやー、Web って便利ですねー。
わりと簡単にタイトルが判りましたよ。マニアのかたがた様々です。
ただ、この本。現在は流通していないらしく、あの尼でさえ新品の入手はできない状況です。
本家、講談社の通販サイトでも「取り扱っていない」という表記……。
むー。
しかし、今どうしても読みたいっ!
というわけで、古本で手に入れました。
読んでみて、私の記憶は、かなり正しかったのだと我ながら感心しました。
そして。
面白い!!
『ジャイアントロボ』+『V-7』≒『バビル二世』
という計算式が成立する。
そんな作品です。
主人公の V-7 ことディック・牧は、バビル二世を思わせるほどの万能超能力者です(劇中、「エネルギー衝撃波」という用語まで出てきましたよ♪ まあ、V-7 が元祖ということですね)。
その V-7 が次々と襲いかかる超能力者の刺客と闘う物語。
あー。『バビル二世』よりも『その名は101』に近いのか、むしろ。
詳しくは申しませんが、横山さんお得意の忍者モノとも雰囲気を共有する作品です。
ところで少しだけ文句も(苦笑)。
この本ね。
カバーの裏表紙面にね。
物語の粗筋がね。
結末まできっちり書かれているのですよっ!!!!
講談社の編集は何考えてんだ!?
これ、「横山光輝SF傑作選1」と銘打っているので、おそらくはこのシリーズすべて、この酷い仕様だと思われます。
もしもこれからこのシリーズを読もうというかたがおられましたら、どうかくれぐれもご注意あれ。